8日の開幕試合で波佐見(長崎)に逆転サヨナラ勝ちした彦根東(滋賀)は、県内屈指の進学校。今春ものべ150人あまりが国公立大に合格している。野球部も参考書や問題集などを宿舎に持参し、練習の合間に勉強している。

 この日、サヨナラ右前打を決めた4番の岩本も、広島大学への進学を希望し、普段は端末「iPad」で大手予備校の講義をどこでも受けられるように工夫している。

 しかし、初戦前夜は村中監督から異例の「勉強禁止令」が出されて選手は野球に集中。劇的勝利には、その効果もあったようだ。岩本も7日の夜は「iPad」を封印して殊勲打につなげた。

 同校史上初の甲子園勝利を挙げた8日の夜は、どうするのか。主砲は「今夜は余韻に浸りたい」と、2夜連続の“ノーiPad”を宣言し、高校球児らしい笑顔を見せた。