【東西ドキュメント・札幌=8日】抜けるような青空に、爽やかな風。低湿度の北海道らしい気候でも、調教騎乗を終えた黛は汗びっしょりになっていた。「今日は11頭。明日は14頭乗る予定です」。朝一番から休む間もなく調教に乗り続けた結果の汗。前日に札幌入りした鳥谷越にはキラキラと輝いて見えた。

 日曜メインのエルムSでは連覇が懸かるリッカルドに騎乗。昨年の当レース優勝以降は大敗続きだが、この日も感触を確かめた黛は「今回初めて、つきっきりで調教を任された。前走(マリーンC7着)時は左トモ(後肢)が外に流れる感じで良くなかったが、今回は全然違う。良くなっています」と言葉を弾ませた。

 追い切りだけでなく普段から乗ることで、気になる部分を慎重にチェックしながら修正。この地道な作業が実を結びつつあり、後は実戦で結果につなげるだけだ。「この辺で何とか馬に自信を取り戻してほしい。それが僕の切なる思いです」と黛。表情は爽やかでも、言葉は実に熱かった。