◇明治安田生命J1第21節 FC東京2―1大宮(2017年8月9日 NACK5)

 投入からわずか4分で大仕事だ。FC東京のFW大久保嘉は1―1の後半32分、左クロスを中央で受けるとワントラップして少し間を置いた。「DFは右に蹴ると思っていただろう。逆を突けた」。1対1となった大宮のカウエの重心位置を見極めながら右足で決勝ゴール。「アウェーで勝ち点3が取れて最高の日」とベテランは充実の汗を拭った。

 “負のジンクス”を打ち砕いた。今季のFC東京はここまで全7勝が完封勝利で、失点した試合では勝てなかった。後半25分に振り出しに戻され暗雲が垂れ込めた中、自身のJ1歴代最多得点記録を更新する通算178点目で勝利に貢献。6月末に右足首じん帯損傷で戦列を離れ、前節の川崎F戦からの「ジョーカー」起用で結果を残した。

 35歳となった今もゴールへの渇望が消えることはない。「FWは天国か地獄。ゴールを外した時にメンタルをどう取り戻すか」。無得点に終わった後はスペイン人のミレッGKコーチに日本人GKの癖を学びながらシュート練習を繰り返す。チームはリーグ7戦ぶりの勝利。「次は連勝できるように頑張りたい」。最強ストライカーの復活とともに、FC東京が反撃に転じる。