真夏の古馬ダート重賞「第22回エルムS」の追い切りが9日、札幌、函館の両競馬場で行われ、圧巻の強さで3連勝中のテイエムジンソクが札幌ダートコースで上々の動きを披露した。

 最終調整は僚馬カフジナイサー(4歳500万)を20馬身ほど先行させてスタート。武英技術調教師を背に力みのないフォームで進む。先導役との差は詰まらずに単走の形となったが、直線で気合を付けられると瞬時に反応。鋭い脚さばきでゴール板を駆け抜けた。

 調教内容の意図を武英師は「馬がいるとムキになる面があるので、リラックスできるかを見る意味で前に馬を置いた」と説明。角馬場でのウオーミングアップ中には尻っぱねをするシーンもあったが、同師は「あの馬としたら、10のうち1くらい(のテンション)でしょう。大丈夫、状態はいいですよ」と笑った。

 激しい気性と終始左に行きたがる癖が出世を阻んでいたが、武英師は「大変な時期に竹之下さんが我慢して乗ってくれたのが、今になってうまくマッチしてきた感じ。ようやく真っすぐ走れるようになった」と成績上昇の理由を分析する。「まだ体は貧弱だけど心臓がいいんでしょう。初の札幌?普段乗っている場所なので特に心配していない」と同師。V4での重賞初制覇に自信たっぷりだった。