◇パ・リーグ 西武8―4オリックス(2017年8月9日 京セラドーム)

 決勝点が「辻野球」を象徴していた。西武は同点に追いつかれた直後の5回2死一塁。一塁走者・金子侑が広いリード幅でマウンドの山崎福に圧力をかける。

 秋山が5球目のカーブを引きつけて右中間突破の適時三塁打。「金子侑のおかげです。(相手が)クイックとかけん制や余計なことに(神経を)割かなきゃいけない」と感謝を口にした。

 97年に記録した11試合連続5得点の球団記録に並んだ。11試合で計76得点。エネルギー源は機動力だ。秋山、源田、金子侑、外崎と俊足の選手がそろい、リーグトップの86盗塁と次の塁を狙う意識が徹底している。優勝した97年に似ている。

 1番で65打点の秋山は「塁上をにぎわせてくれてチャンスが多い。投手と打者の一対一の形をつくらない。(走者が)走る姿勢を見せながら(相手に)重圧をかける」と強調する。この日も金子侑が2回に二盗成功。5回は走らなかったが、決勝点の呼び水になった。

 身体能力が高い選手はそろっているだけに、相手の隙を突くしぶとさを身につければ得点力は上がる。苦手のオリックスに逆転勝利で貯金は今季最多タイの19。辻監督は「足のある選手が出れば(相手も)当然焦る。秋山、源田、金子侑は得点源だから」と目を細めた。スランプのない足で得点を奪い、上位2強に食らいつく。 (平尾 類)

 ▼西武・武隈(1回1/3無失点で4勝目)縮こまって投げないように。気持ちで投げました。

 ▼西武・源田(6度目の猛打賞)あっち(逆方向)を狙うとファウルになる。センター返しの意識で打っています。

 ☆97年の西武 東尾修監督が3年目の指揮を執り、76勝56敗3分け、勝率.567。2位・オリックスと5ゲーム差で3年ぶりのリーグ制覇。松井稼頭央、大友進、高木大成ら俊足の若手が台頭し、球団新のシーズン200盗塁。8月21日のロッテ戦から9月2日のダイエー戦で球団記録の11試合連続5得点以上を樹立した。