体操男子の白井健三(20=日体大)が、陸上の世界選手権男子200メートルで決勝に進出した18歳のサニブラウン・ハキームにエールを送った。10日に全日本学生選手権があったため早朝の準決勝は見ていないが、「失うものはないと思うし、決勝を思い切り楽しんでほしい」とした。

 ボルトを超える史上最年少でファイナルに駒を進めたサニブラウンとの面識はない。だが、13年世界選手権で床運動の世界史上最年少金メダル、16年リオデジャネイロ五輪団体で体操ニッポン最年少金メダルを獲得するなど、数々の年少記録を打ち立ててきた白井だからこそ、口にできる言葉があった。

 年少記録が話題となることを「懐かしい感覚」と振り返る20歳の白井は、若き才能には称賛だけでなく、時に周囲の嫉妬や心ない言葉などがつきまとうことを否定しない。「いろいろ言う人っているんですよね」とした上で、「周りが何を言っても“じゃあ代わりにやってみろよ!”ってくらいの強い気持ちでやってほしい」と話した。

 白井はこの日、個人総合で代表入りしている世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)に向け、鉄棒の新構成に挑戦。E難度の離れ技・コールマンを新たに組み込んだが、1度は落下。仕切り直して同技を成功させると、最後はフェドルチェンコ(後方伸身2回宙返り3回ひねり下り)で締めくくった。13・050点で8位にとどまったが、難度を示すDスコアはこれまでの5・6点から6・0点に。「ここで失敗しておいて良かった。どうやったら失敗しないかを詰めていきたい」と振り返った。

 白井は他に床運動は15・200点で優勝、跳馬は2位、つり輪は11位だった。