◇セ・リーグ DeNA6―1ヤクルト(2017年8月10日 神宮)

 特別な笑顔はない。自己最多9勝目も、DeNA・今永にとっては通過点。喜びよりも、厳しさを増す終盤戦への覚悟がにじんだ。

 「昨年を超えたのは少しホッとしたという思いはあるけど、そこが目標じゃないので。僕自身もチームも去年を超えていけると思うので頑張ります」

 粘っこく自身とチームに白星を呼んだ。2回に1点を失ったが、毎回の9三振を奪うなど7回4安打1失点。この奮投が報われた。8回1死二、三塁で、倉本の一ゴロが失策を呼び勝ち越した。

 昨年は8勝9敗。前半戦5勝5敗も、後半戦は3勝4敗だった。夏場対策として、就寝前に納豆ご飯を食べて体重維持に努める。「おいしくなるから」と左手で100回混ぜる。5回から4連続含む5奪三振と調子を上げたのも粘りの表れだ。

 11日からは2ゲーム差に迫った2位阪神3連戦。「優勝がないわけじゃない。1人でも多くその気持ちを持つ人が増えればいいと筒香さんも言っていた」。今永の目は本気だ。 (春川 英樹)