◇セ・リーグ 阪神2―5巨人(2017年8月10日 東京D)

 阪神は10日の巨人戦(東京ドーム)に2―5で敗れ、4カードぶりに負け越した。2点先行も、6回にセーフティースクイズ失敗など中盤の好機で追加点を奪えず、痛恨の逆転負けを喫した。しかも先発メッセンジャーが右足くるぶし付近に打球の直撃を受け、負傷交代。泣きっ面に蜂の敗戦となった。

 9安打を放ち、1、2、3、4、6回と得点圏に走者を進めた。だが得点は2回に奪った2点のみ。敗戦後の金本監督も、中盤の拙攻を敗因に挙げた。

 「そこ(中盤に得点が取れなかったこと)でしょう、一番の原因は。まあ結果だけど、それ(バント失敗)はね。僕が出したサインが、結果的に裏目に出たということで」

 6回の攻防が、明暗を分けた。1点差に追い上げられた直後の攻撃。先頭の鳥谷が中越え三塁打を放ち、無死三塁の絶好機をつくった。確実に1点を取りたい場面。だが外野フライか高いバウンドの内野ゴロでも得点できる状況で、続く大和は浅い中飛に倒れてしまった。1死三塁。次々打者は投手のメッセンジャーだったため、ベンチは打席に向かう梅野で勝負をかけた。

 今季、多用しているセーフティースクイズを敢行。だが打球を処理した相手先発・内海の好フィールディングもあり、本塁へ突入した鳥谷は無念のタッチアウトとなった。「当たったら行かないといけなかったので、(打球の)角度などを見ている余裕はなかった」と鳥谷。梅野は「自分のできることをやろうという中で、もっとライン上に転がすとか、しっかりできれば…」と唇をかんだ。その攻撃の直後、同じように無死三塁の好機をつくった巨人に、マギーの犠飛で同点に追いつかれた。試合の流れを、相手に明け渡した。

 もちろん、敗因はその攻撃だけではない。1回2死二塁、3回1死一、二塁、4回1死二塁の好機では、いずれもあと一本が出ず。7回無死一塁では上本の送りバント失敗で併殺となり、流れを取り戻せなかった。「中盤から終盤にかけて追加点が取れなかった。それだけ」と片岡打撃コーチ。首位・広島も敗れたため、マジック点灯を免れたことだけは不幸中の幸いだが…。フラストレーションがたまる敗戦となった。(惟任 貴信)