◇セ・リーグ 阪神2―5巨人(2017年8月10日 東京D)

 虎投にまたしても緊急事態だ。7回無死、メッセンジャーが阿部の痛烈な打球を右足首付近に受け、そのまま降板。試合中に都内の病院へ向かい、この日は診断結果は出なかったものの、今後の状態次第では戦線離脱する可能性が出てきた。

 2000安打まで秒読みとなっている阿部の低いライナーがメッセンジャーを襲った。ジャンプし、体を反転して避けようとした右腕だが、無情にも右足首付近を直撃。足を引きずりながらベンチに戻り治療を行ったが、再びマウンドに上がることはなかった。

 1度はロッカールームに運び込まれた車いすは使わず、試合中に東京ドームの階段を片足で飛び跳ねながら自力で上がって病院へ向かう車に乗り込んだ。ケガに強い助っ人だけに気丈な姿を見せた。ただ、先発投手陣の大黒柱として全幅の信頼を置いてきた金本監督は試合後「正直、そこが一番心配やね」と表情を曇らせた。

 香田投手コーチも「大事に至らなければいいけど。くるぶし辺りじゃないですか」と心配顔。次回の登板については「考えないと。ちょっとキツいかな。とりあえず、明日(11日)の様子を見て」と慎重に話した。

 3回までは無安打投球。2―0の5回に長野の左越えソロ、6回にはマギーの右犠飛で追いつかれたものの、球威も制球も抜群だった。それだけに痛すぎる緊急降板となった。ともに先発ローテを引っ張ってきた秋山は、右足の張りで2軍調整中。岩貞も不振で抹消されたばかりだ。万が一、チームトップの11勝を挙げているエースまで離脱となれば、あまりに痛い。 (山添 晴治)