◇米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権第1日(2017年8月10日 米ノースカロライナ州シャーロット クウェイルホロー・クラブ=7600ヤード、パー71)

 メジャー初優勝へ松山英樹(25=LEXUS)が順調なスタートを切った。6バーディーはメジャーでは初日自己最多。5ボギーも叩いたが、70で回って15位につけた。首位と3打差での発進もメジャー自己最高タイ。谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)と小平智(27=Admiral)は71で25位。池田勇太(31=フリー)は72で33位につけた。ケビン・キズナー(33=米国)らが67でトップに立った。

 3連続バーディーで締めくくった松山は、笑みを浮かべ両手で拳を握りしめた。「いいところも悪いところもあったけど、まあ良い出だしじゃないかなと思います」。自らに及第点を与えた。

 先週に引き続きマレット型パターを投入した。前日までの練習では、マレット型とピン型両方を試した。「ギリギリまで迷っていた」が選択は吉と出た。

 まずは10番、出だしのバーディーだ。カップまで15メートル。「寄せに行ったら入った。目が覚めた」。朝一番の大歓声にスイッチが入った。続く11番もバーディー。その後はスコアを1つ落として後半のアウトに向かうと、3番からはまさかの3連続ボギー。「流れが悪くなればボギーを打つし、良くなればバーディーが取れる」と集中力は切らさなかった。

 圧巻は残り3ホール。優勝した先週最終日と同じバーディーショーだ。7番パー5は花道からの第3打がカップをかすめて1メートルに寄せてバーディー。8番では4メートルを沈めた。仕上げは9番。進藤キャディーにラインを尋ねると松山と真逆のラインを示したが、頼れる相棒の助言を信じて一振り。長く難解な15メートルのスネークラインを沈め「(進藤)大典さんサマサマ」と助言に感謝した。

 何度かカップに蹴られる不運もあったが、6バーディーはメジャーでは初日自己最多。この日の出場選手中でも最多で優勝候補筆頭の前評判にたがわぬ地力を示した。本人は「朝の練習も良くなかった」とショットの精度に不満を漏らすが、それでも、首位とは3打差。背中は射程に捉える。「(明日のことは)寝てから考えます」。残り54ホール、悲願のメジャー制覇へ気負いはない。

 【松山記録メモ】

 メジャー第1ラウンドの6バーディーは自己最多。これまでの最多は13年全英オープン、14年全英オープン、15年全米プロ選手権の5バーディー。

 メジャー第1ラウンド終了時の首位と3打差は、14年全英オープン(10位)と17年全英オープン(12位)に並び自己最少ストローク差の好発進。

 メジャー第1ラウンドのスタートホールから連続バーディーをマークしたのは自身初。また上がり3連続バーディーは全ラウンドを通じてメジャーでは自身初。