猛虎に非常事態だ。10日の巨人戦で阿部の打球を右足に受けて負傷降板した阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が、右足腓骨を骨折していたことが11日、判明した。10日夜に都内の病院で検査を受け、この日、球団が発表した。

 全治などは非公表だが、金本監督は「(今季中の復帰は)厳しいかも分からん」と話した。腓骨骨折は全治まで通常2カ月前後を要する例が多く、今季中の復帰は絶望的な状況だ。

 ここまでチームトップ11勝(5敗)のエースが、まさかの戦線離脱となった。誰よりも無念であろう右腕は球団を通じて「ケガをしてしまったことはしようがない。チームのみんなにはクライマックスシリーズ、日本シリーズ出場を目指して頑張ってもらいたい」と短いコメントを残し、松葉づえ姿で帰阪の途に就いた。

 全幅の信頼を寄せていた指揮官の表情も曇る。「周りがしっかり自覚を持ってやってほしい」と話した一方、「11勝を挙げている投手だから」とポッカリ空いた大きな穴にショックを隠さなかった。香田投手コーチも「しばらく時間がかかるかもしれない。代役というのは難しいけど、みんなでカバーするしかない」と苦悩の表情。とはいえ、下を向いている暇はない。大黒柱を失った今こそ、あの男に復活してもらうしかない。藤浪だ。

 メッセンジャーが負傷した10日、倉敷でのウエスタン・リーグ広島戦で5回1失点と好投した藤浪について、指揮官は「(抹消から)丸2カ月以上か。メッセの分もしっかりやってもらわないと。他の人も含めて」と期待を寄せた。エース離脱という今季最大のアクシデント。チーム一丸で乗り越える。