◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介≪12回戦≫ルイス・ネリ(2017年8月15日 島津アリーナ京都)

 調印式と記者会見が13日に京都市内で開かれ、王者・山中慎介(34=帝拳)が第2の故郷での13度目の防衛達成を誓った。具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)が持つ日本記録のV13に並んだ場合、WBCは功績を称える特製ベルトを贈る意向であることが判明。立会人のデュアン・フォード氏は公正を期すため、優秀な審判団をそろえたことを明かした。

 前日12日に京都入りした山中の口調が熱を帯びた。南京都高(現京都広学館高)時代にボクシングを始めた原点の場所。「京都で大事な試合を戦えるのはうれしい。たくさんの応援団が後押ししてくれると思うので、気持ち良くリングに上がれる」。昨年3月に京都で行ったV10戦は判定勝ち。「記録の懸かる試合でKOで勝てば一番喜んでもらえる」と意気込んだ。

 注目の一番にWBCも粋なプレゼントを用意した。スライマン会長が試合へ向けたメッセージで、防衛に成功すれば特製チャンピオンベルトを贈る意向を表明。通常のベルトの帯部分に山中と現役時代の具志堅氏の顔写真が付いているという。この日はお披露目されなかったが、試合後に贈呈する準備が進められている。山中は「全く聞いていない」と驚きながらも、「積み重ねてきた結果を評価してもらえるのはうれしい。またモチベーションになる」と話した。

 WBCは審判員も厳選した。山中の世界戦で3度ジャッジを務めた立会人のフォード氏は「WBCの中でも優秀なオフィシャルを連れてきた。公正な試合ができると思う」と断言。レフェリーのグリフィン氏は山中戦を4度さばいており、ジャッジのサザーランド氏もジャッジ経験4度と山中を知り尽くしている。もっとも、試合は判定よりもKO決着が予想され、「長い試合にはならない」と帝拳ジムの浜田剛史代表。山中も「お互いパンチが当たるスタイルなので、1回で終わるかもしれない。目を離さずに見ていてほしい」とV4戦以来4年ぶりの1回KOを示唆した。