◇明治安田生命J1リーグ・第22節 川崎F3―1鹿島(2017年8月13日 等々力)

 川崎Fが首位の鹿島にリーグ戦10試合ぶりの土をつけた。ホームでの一戦は前半ロスタイムのオウンゴールを皮切りに3―1で快勝。首位との差を勝ち点4に縮めた。鹿島は大岩剛監督就任後は初黒星。7月に大型補強した神戸はFC東京に0―1で敗れ、3連敗となった。

 川崎Fが、自慢の攻撃陣で常勝鹿島を沈めた。開始からの猛攻が実ったのは前半ロスタイム。右サイドからの家長の左足パスを阿部がスルーし、最後はファーサイドに詰めた大島が相手のオウンゴールを誘発した。「昭さん(家長)を見たとき、阿部ちゃんがこっち見たのでスルーするなと思った」と大島。慌てた相手DFが先にボールに触って今季初得点とはならなかったが、開始から見せた闘志むき出しのプレーが先制点を生んだ。

 10番を背負う大島はこの日、まさにダイナモの活躍。「相手は前からボールを取りに来るんで、スペースが空いてくる」。ボールをつないで積極的に前のスペースにも飛びだし、数的優位をつくりチームにリズムをもたらした。これまで度重なるケガに泣かされてきたが、私生活では酸素カプセルを購入し寝具を替え食生活も見直すなど改善を図ってきた。その成果を重要な一戦で見せた。今季パス成功率は90%を超える。昨年9月にA代表デビューを果たしたハリルジャパン再招集も十分可能性がある。

 後半開始1分には、阿部が自身のシーズン最多を更新する今季9得点目で追加点。さらに27分には「(これまで)モヤモヤした気持ちがあった」と言う家長が待望の移籍後初ゴールを挙げた。負ければ鹿島の独走を許し、悲願のタイトル獲得への可能性も低くなっていた。中村は勝因について「ベタですけど気持ち」と胸を張る。川崎Fが圧巻の攻撃力で鹿島に勝ち点4差と迫り、追走態勢を整えた。

 ≪通算勝ち越し≫川崎Fが首位鹿島に3―1で快勝。今季は第12節(5月19日・○3―0)に続いて鹿島に連勝となった。リーグ戦の各カードがホーム&アウェーの年間2試合となった96年以降、1試合3得点以上で鹿島に連勝したのは06年(○4―2、○3―2)と今回の川崎Fしかいない。これでリーグ戦の対鹿島戦は14勝5分け9敗で、通算成績で鹿島に勝ち越しているのは川崎Fと清水だけだ。鹿島戦過去14勝のうち10勝が3得点以上での勝利。得意カードでのゴール量産で川崎Fが勢いに乗りそうだ。