札幌競馬場で行われた「第22回エルムS」は4番人気ロンドンタウンが1分40秒9の日本レコードでJRA重賞初V(交流重賞は2月佐賀記念制覇)を飾った。

 英ロンドンで行われた陸上の世界選手権・男子リレーで、初のメダル獲得に沸いた13日。遠く離れた札幌も、ロンドンタウンの快走で盛り上がった。スタートを決め、断然人気テイエムジンソクの直後、4番手のインをキープ。手応え良く直線に向くと、初コンビの岩田は残り200メートルまで追いだしをグッと我慢した。

 「枠も良かったしスムーズなレースができた。直線まで(手綱を)持っていたままだったから、届くのではと思って必死で追った」

 鞍上のゴーサインに瞬時に反応すると大本命馬をかわし、最後は流す余裕を見せてゴール。1分40秒9(重)の日本レコードで駆け抜けた。「朝からタイムは出ていたし、これぐらい(の時計)かなと思っていた」と振り返る。当レース5勝目の“エルムS男”は「素直で賢い馬だし、スピードもある」と、テン乗りだったパートナーを称えた。

 この日が今年最初の札幌参戦だった鞍上は続く最終レースも勝ち、9Rから4連勝を飾り、一日で5勝。見守った牧田師も「あれだけのジョッキーだし、乗り方はお任せしていた。うまいこと運んでくれたね」と名手の好騎乗を絶賛した。

 前走の平安S(12着)から2カ月半ぶりだったが、栗東で乗り込んでから函館入り。北の大地でもしっかり負荷をかけ、パドックには14キロ減の引き締まった体で現れた。指揮官は「すっきりしていたが、細いことはなかった」と目を細める。

 2月の佐賀記念に続き、2つ目の重賞V。この後は韓国のコリアC(9月10日、ソウル)へ向かう。指揮官は「今日選出された。無事なら行くつもり」と明言(鞍上は未定)。昨年、日本馬がワンツーを飾った好相性のレース。舞台は札幌からソウルへ――。ロンドンタウンが日本代表として世界に飛び立つ。

 ◆ロンドンタウン 父カネヒキリ 母フェアリーバニヤン(母の父オナーアンドグローリー)牡4歳 栗東・牧田厩舎所属 馬主・薪浦亨氏 生産者・北海道新冠町松浦牧場 戦績19戦6勝(うち地方1戦1勝) 総獲得賞金1億3485万6000円(うち地方2300万円)。