◇セ・リーグ 阪神2―8DeNA(2017年8月13日 横浜)

 この屈辱をバネにするしかない。阪神はDeNAのドラフト1位左腕とは3度目の対戦。入念に「浜口対策」を練ってきたはずだったが、打ち崩すことはできなかった。初回、2回の好機で1点しか奪えず、尻上がりに調子を上げた相手に6回5安打1失点に抑え込まれた。試合後、金本監督も苦虫をかみつぶした。

 「やっぱり真っすぐだね。速いストレートを捉えないとね、一発で」

 立ち上がりは不安定だった左腕に対し初回2死から大山が左中間フェンス直撃の二塁打。これがチームが浜口から3戦目で初めて放った長打だった。先制機を築いたが、初対戦となったロジャースが3球三振。2回無死一、三塁から大和の中犠飛で1点を先制し、なお1死一、二塁から松田が送りバントを失敗(記録は三振)し、俊介も空振り三振で追加点を奪えなかった。

 逆転された3回以降は、150キロ近いストレートを軸に要所でチェンジアップを決められ、反撃の糸口をつかめず。浜口の前に2三振を含む3打数無安打だったロジャースは「チェンジアップが非常に抜けていて効果的だった」と悔しがった。片岡打撃コーチも「あそこ(2回)でもう1点というところやね。力のある真っすぐにチェンジアップがいいところに決まり出すと難しい投手」と、通算19回1/3で得点は犠飛による2点だけに、顔をしかめた。

 阪神が他球団の新人投手にシーズン3試合で3勝を献上するのは、05年の中日・中田(現ソフトバンク)以来。3位にいるDeNAの投手だけに、座視はできない。クライマックスシリーズ(CS)で優先的にぶつけられる可能性もあり、次回対戦では何としても攻略しておきたい。

 ただ、1―8の9回に三嶋に対し3安打を集めて1点を返す粘りは見せた。片岡コーチは「最後まで諦めずに、次打者に回そうとしていた。火曜日から広島なんで、切り替えてやりましょうや」と前を向けば、金本監督も「切り替えて、また火曜からやっていきますよ」と再び、闘志を燃やした。

 首位広島とのゲーム差は8・5となり、15日からの3連戦で3連勝しない限り、再び自力優勝の可能性が消滅する。言い換えれば逆転優勝へのターニングポイント。休養日だった福留も戻る。絶対に落とせない直接対決に死力を尽くし、奇跡への扉を開く。(山添 晴治)

 ≪05年中田(中)以来12年ぶり≫阪神がDeNAの新人・浜口に無傷の3勝目を許した。今季チームは新人の先発投手5人と8試合で対戦しているが、白星を許しているのは浜口だけ。新人投手が阪神戦で3勝するのは14年大瀬良(広)の3勝(3敗)以来だが、初対戦から無傷は07年青木高(広)の4試合で3勝以来10年ぶり。今回のように3戦3勝は05年に中田(中)が記録して以来、12年ぶりとなった。