◇ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 鹿島1―2上海上港(2018年5月16日 上海)

 鹿島が10年ぶりのACL8強入りを果たした。試合は1―2で敗れたが、2戦合計では4―3で勝利した。前回8強入りした08年は8チームによる決勝トーナメント1回戦で敗退したため、初戦の壁を破ったのは6度目にして初めて。前半42分に値千金のゴールを決めたMF土居聖真(25)は「今シーズンで1番タフな戦いだった」と振り返り、「このメンバーで、スタッフで、(初戦突破を)実現できたことはうれしい。おまけで自分の得点で破れなかった壁を破ったのは素直にうれしい」と顔をほころばせた。

 第1戦は3―1で先勝していたが、この試合は開始7分で元ブラジル代表フッキから被弾。得点を決める前までの0―1というスコアは、1点でも取られれば第1戦を含めたアウェーゴール数の差で逆転負けを喫す危ない数字だった。しびれる展開の中で、土居は驚くほど冷静だった。「いっぱいいっぱいでやってもつまらない。自分だけでも自分らしいプレーをしようと思った」。肩の力を抜ききってピッチに立ち続け、ゴールシーンではDF安西からの低い左クロスを左足ヒールでおしゃれに決めてみせた。

 前日の練習では、この日のゴールとは逆の右クロスから同じ形のシュートを決めていたという。試合後は「昨日、一昨日のシュート練習がめちゃくちゃ調子よくて」と明かした。「ゴールもそうだけど、ゴールの前のプレーでみんながよくつないでくれて、素晴らしい崩しだった。そこのおかげだと思う」とチームメートへの感謝も忘れなかった。