◇パ・リーグ ソフトバンク5−0楽天(2020年10月17日 ペイペイD)

 主砲の面目躍如だ。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が17日、楽天戦で初回に先制27号ソロ。9試合ぶりの一発が決勝アーチとなった。柳田が本拠地ペイペイドームで本塁打を放った試合は、これで10連勝と「不敗神話」を継続している。チームは今季2度目の7連勝をマークし、貯金は今季最多の20。最短で20日に優勝マジック9が初点灯する。

 実に.688。コースは内角、高さは真ん中の直球に対する、柳田の打率だ。初回2死。カウント1―1から石橋の147キロを捉えると、打球は高々と上がり、右中間スタンド中段に突き刺さった。

 その感触を、自身は「久々にバットの“ど真芯”。こんな感じやったんやな、と思い出した」と表現した。27号の先制ソロは9試合、38打席ぶりの一発。懐付近のコースを鋭く振り抜けるスイングの速さ、バットを押し込む強さを見せたアーチだった。

 ロッテ戦が行われた9日に32歳の誕生日を迎えた。以来初めての本塁打。8日前にはおどけながら工藤監督に「僕、もう32、32歳です」とベテランぶりをアピールしていたが、指揮官は「十分動けるし、凄く意味ある、価値ある先制点でした」と称えた。この一撃に引っ張られ、打線は4回に1点、5回に3点と着実に加点。柳田が本塁打を打てば、本拠地では過去9戦無敗だった数字そのままに10連勝とし、今季2度目の7連勝につなげた。

 本塁打はリーグトップの楽天・浅村に4本差の3位。10月は15試合で3本塁打と少ない。ペースアップに向けては「そうなればいいですけど、野球は、やっぱり甘くないので」と慎重に話したものの、4試合連続安打で月別打率は7月(.433)に次いで高い.364と好調だ。「状態は普通。悪くないです」。冷静な言い回しにも、手応えがにじむ。

 栗原、東浜とともに上がったお立ち台。「アサヒスーパードライ様が“冠(試合のスポンサー)”ということで、絶対にビールを獲得するんだという、そういう気持ちで球場に来ました」と話して笑いを誘った。3人は仲良く「アサヒスーパードライ350ミリリットル缶」の1年分をゲット。3年ぶりのリーグ優勝という美酒を味わうため、柳田のスイングは鋭さを増していく。

 ○…ソフトバンクが8月の8連勝以来となる7連勝。59勝39敗5分けの勝率.602となり、貯金20に到達した。工藤監督のシーズン貯金20は、

年 到達日 試 対 勝利投手

15 7・5 75 オ  森

16 6・3 52 広 東 浜

17 6・28 72 日 岩 崎

18 9・25 131 オ 東 浜

20 10・17 103 楽 東 浜

 と就任6年間で5度マーク。うち3度は東浜が勝って到達している。なお、この日の結果、マジックの最短点灯日は20日になった。ソフトバンクがきょうの楽天戦と20日の日本ハム戦に連勝。その間にロッテが3連敗もしくは2敗1分けならM9が出る。