サッカー元女子日本代表で、米女子プロリーグNWSLのレッドスターズから男子の神奈川県社会人2部「はやぶさイレブン」に期限付き移籍したFW永里優季(33)が18日にデビューを果たした。第3節の山王FC戦(場所非公開)に後半40分過ぎからから約8分間出場し、3―1の勝利に貢献した。

 午後8時44分、永里が歴史的な一歩を踏み出した。男子の社会人チームでプロ契約の女子選手がプレーするのは初めて。両サイドを刈り上げたヘアスタイルで、黄色のユニホームをまとい、白線の中に足を踏み入れた。見せ場は2―1の後半アディショナルタイム。前線へのパスでキャプテンマークを巻いた兄・源気の追加点の起点となった。

 「出場時間は短かったですけどボールに関わる回数もそれなりにありましたし、ゴールに絡むようなプレーだったり、自分がイメージしていたようなプレーが自然と出せた」

 ピッチの中に性別の差はなかった。前線へ駆け上がると、相手のベンチ付近からは「速い」と声が上がった。「(永里の背番号の)17を見ろ」と指示も飛んだ。「入ってからすぐはカウンターが多かったので、切り替えのスピードにまだ慣れていないと感じて、結構息上がるような場面もあった。もう少し試合時間を重ねていけば、そういったところが慣れてくるのかな」。自身のプレーを冷静に振り返る中にも、充実感がにじんでいた。

 11年のW杯では世界一に輝いた元なでしこジャパンの、新しい挑戦が始まった。「新たな環境で一歩を踏み出せたという意味では、自分自身にとってもこれからまたステップアップしていける大事な一歩。これからこの一歩を大切にして前に進んでいけるように頑張りたい」と力を込めた。