◇パ・リーグ ソフトバンク4―2日本ハム(2021年4月8日 札幌D)

 ソフトバンクは8日、日本ハムを4―2で下し、連勝を3に伸ばした。1点を追う8回に中村晃外野手(31)の2点右前打などで逆転に成功。前日まで11試合でわずか1打点と苦しみ、7番まで打順を落としていた選手会長のV打で貯金を2とした。今季2度目の同一カード3連勝を収め、日本ハム戦は昨年9月から11連勝となった。

 形はどうだって構わない。バットの芯を外そうが、結果が出れば良かった。デスパイネの中犠飛で同点に追い付いた8回。なおも1死二、三塁で、中村晃は宮西の内角低め直球を振り抜いた。打球は詰まりながらも前進守備の二塁手の頭を越え右前に落ちた。普段はクールな男が一塁側ベンチに向かってガッツポーズを繰り返した。

 試合前までの得点圏打率・000と苦しんでいた選手会長は「いい集中力でいけたと思います。コントロールのいい投手なので甘い球を前に飛ばせば可能性はあると」と今季初めての決勝打を振り返った。開幕から全12試合先発出場も、打点は前日7日に投ゴロの間に挙げた1打点だけだった。「いろいろやったが、言いたくはない。何とかタイムリーが出て良かった」。打順も開幕の5番から7番まで下げ、打率は1割台。練習から試行錯誤を続け、ようやく今季初のタイムリーが飛び出した。

 工藤監督は「不調時に集中力はなかなか出せないが“何とかするぞ”と。決めるときに決める。あの辺がレギュラーとしているところ。1球への集中力はさすがだなと」とうなずきながら賛辞を惜しまなかった。開幕4連勝後に5連敗していたチームは息を吹き返して3連勝。前日7日に続く終盤の逆転劇で開幕時の勝負強さが戻ってきた。指揮官は「相手の勝ちパターンを攻略する、いいつながり、いい粘り。ナイスゲームでした」と上機嫌だった。これで日本ハム戦は昨年9月から11連勝だ。

 「全員で勝ち取った勝利。いい勢いがつけばいい」と中村晃。きょう9日からは2ゲーム差で追う首位・楽天と敵地3連戦だ。復調のきっかけをつかんだ打撃職人は「僕自身ももっと状態を上げられるようにやっていくだけ」とさらにチームに貢献すると誓った。