◇パ・リーグ 日本ハム2ー4ソフトバンク(2021年4月8日 札幌D)

 負の連鎖はどこまで続くのか。日本ハムは1点リードの8回に百戦錬磨の宮西が逆転を許し、2分けを挟み2年ぶり7連敗。ソフトバンク戦は11連敗となり、大沢啓二氏に並ぶ監督球団最多631勝目の白星がまたもお預けとなった栗山監督は「残塁の多さは開幕してからずっと同じ。責任を感じている」と13残塁を敗因に挙げた。

 前日の敗戦で開幕10試合を終えてわずか1勝は球団ワースト。しかも試合中に低迷するチームを象徴する「事件」が起きていた。中田が5回に空振り三振を喫した悔しさからベンチでバットをへし折るなど大暴れ。栗山監督によるとベンチ裏で転倒して右目付近を強打して途中交代した。一夜明けたこの日は右目付近を大きく腫らした姿でグラウンドに登場。試合も欠場した。

 12年の就任当初から中田を4番で起用してきた栗山監督は「これだけ負けていて悔しさが出ない方がおかしいけど、見ている人で不愉快な人もいる。一生懸命やって打てないのは仕方ないけど、それは駄目だと話した」と語気を強める。年俸3億4000万円の主砲の穴を埋めたのは育成出身の年俸520万円の樋口。2回に今季初打点となる先制打を放つと、同点の5回は一時勝ち越し打。今季初の複数安打で起用に応え「気持ちで打ちました」と胸を張った。

 中田が欠場してもナインは一丸で勝利を目指し、声をからした。「形ができ始めた。自分たちの形に持っていけるものをつくっていかないと」と栗山監督。主砲の行為は決して許されるものではない。悔しさをぶつける場所はベンチ裏ではなく、グラウンドだ。(東尾 洋樹)

 ≪過去のプレー以外での負傷≫

 ☆阪神・フィルダー 89年9月14日の巨人戦で三振後、バットを叩きつけたが、はね返って小指に直撃し、右手第5中手骨骨折。全治1カ月。

 ☆ロッテ・伊良部 95年4月12日の西武戦は8回2失点も援護なく敗戦。宿舎へ帰るバスを降りた後に何かを蹴り、左足打撲捻挫で全治5日。

 ☆西武・豊田 03年9月24日のロッテ戦で1点リードの9回に登板も、追い付かれて降板。ベンチのクーラーボックスのガラスを右手で叩き割り、右手甲を3針縫う裂傷。

 ☆ダイエー(現ソフトバンク)・杉内 04年6月1日のロッテ戦で2回7失点でKOされ、味方の制止を振り切りベンチのいすを殴打。「両手の第5中手骨骨折」の重傷を負った。

 ☆DeNA・パットン 19年8月3日の巨人戦で8回に登板し2失点で追い付かれた。降板後、ベンチの冷蔵庫を右、左、右と3発殴打。右第5中手手根関節脱臼骨折と診断され患部の整復手術のため米国へ帰国した。