【ラグビーW杯】追加招集の山中亮平、競技人生第2章は「途中」だった! サモア戦から出場目指す
山中は移動の疲れを見せず、表情を引き締めた。コート・ダジュール空港に到着後、モナコへ移動する直前まで報道陣の取材に対応。「コンディションはいい。サモア戦まで時間もある」。すでに視線はサモア戦に向いていた。
8月26日から、代表のバックアップメンバーとして、英国の伝統ある選抜チーム、バーバリアンズで活動し、緊急招集に備えていた。イングランド戦でWTBセミシ・マシレワ(31=花園)が負傷したため、この日の朝、急きょ追加招集の連絡が入ったという。「セミシのケガが残念。複雑な気持ちがあるけど、呼ばれたからには貢献したい」と決意を新たにした。
当初は今大会を代表活動の最後と位置づけていた。だが、8月15日に発表されたW杯代表メンバー33人から、まさかの落選。同日には自身のSNSで「2027年のワールドカップを目指します。ラグビー人生、第3章のスタートです」と代表引退を撤回していた。失意の落選から1カ月余り。ラストサムライとして、遅れて2大会連続の代表入りを果たした。
第2章の物語にはページの続きがあった。
「(第2章の)途中。終わってなかった」
バーバリアンズでは3試合に15番で先発出場し、万全の状態でフランスへ乗り込んだ。「ここまで来たら楽しみたい。プレッシャーもあるけど、その中を楽しんでプレーできたら、またいいラグビーができるんじゃないかなと思う」。もちろん、第2章をハッピーエンドにするつもりだ。