スノーボード世界選手権のハーフパイプ(HP)男子でメダルを獲得した2位の平野流佳(INPEX)、3位の戸塚優斗(ヨネックス)が1日、成田空港に帰国。来年のミラノ・コルティナ五輪のプレシーズン最大の大会を終え、平野流は「コンディションが悪かったが、その中でできることはやれたと思う」、戸塚は「いいコンディションじゃなくて、高さも出なかったが、できることはやって、ある意味楽しい大会でした」と振り返った。

 今回の世界選手権で優勝し、五輪代表に一発内定することはできなかったものの、W杯などの成績により、2人とも代表入りは確実。W杯で種目別3連覇を果たした平野流は「この勢いで行きたい」と語り、戸塚も「五輪までに何戦かW杯があるので、やりたい技を打って、五輪に備えていきたい」と抱負を語った。

 2人そろって課題として口にしたのが、風雪に見舞われた今回の決勝のような、悪条件での試合。ともに最高難度のトリプルコーク(TC)1440を打つ予定が、板が走らずやむなく断念。「誰もやらないルーティンが点数が出た要因」(平野流)、「走らないのに、走って見える。壁で加速してめちゃ飛ぶ」(戸塚)という22年北京五輪銀メダリスト、スコット・ジェームズ(オーストラリア)の戴冠を許した。

 約10カ月後に迫った五輪本番でも気象状況に恵まれるとは限らない。戸塚が「(天気は)神頼みで。でもどうなるか分からないので、晴れた日のルーティンと、天気が悪くて走らない日にできるルーティンを考えて練習しないといけない」と話す横で、平野流も大きくうなずいた。