ミキハウスの入社式とウエルカムパーティーが1日、大阪府内で行われ、4月から入社および所属するアスリートが出席した。パリ五輪フェンシング女子サーブル団体銅メダルの尾崎世梨(22)は、3年後のロス五輪の目標に個人と団体での金メダル獲得を掲げた。過去に多くの金メダリストを輩出した同社のサポートを受け、世界の頂点を目指す。

 ウエルカムパーティーで壇上に上がった尾崎は、3年後の大舞台に向け覚悟を口にした。「ロス五輪では個人、団体ともに金メダルを獲れるように頑張ります」。ミキハウスの木村皓一社長や同社社員の前で、世界の頂点への思いを示した。

 「一緒に戦っていく新入社員の方たちとも顔を合わせることができた。凄く良い機会だった」

 エジプトで開催されたW杯を終え、この日の朝に成田空港着の航空機で帰国。都内の自宅に寄り、慌ただしく大阪へ駆けつけた。入社式には間に合わなかったが、ウエルカムパーティーに参加して気持ちを新たにした。

 パリ五輪は女子サーブルのリザーブメンバーだった。フランスとの3位決定戦で活躍するなど銅メダル獲得に貢献した一方で、個人での出場はならなかった。「良い経験だったけど、リザーブ選手を目指していたわけじゃなかったので悔しさがあった。絶対にロスでは個人(の代表)の権利を獲りたい」。今春に法大を卒業し、以前から個人スポンサーとしてサポートを受け、過去に野村忠宏ら五輪金メダリストを輩出しているミキハウスに入社。より競技に集中できる環境が整った。

 「24時間、フェンシングのことを考えるくらいの気持ちで、人生を懸けて臨みたい」

 この日は同社所属で競泳女子平泳ぎの鈴木聡美らと交流する機会もあった。2つの金メダルを目指し、社会人としての生活をスタートさせる。 (西海 康平)

 ◇尾崎 世梨(おざき・せり)2002年(平14)9月22日生まれ、北海道札幌市出身の22歳。札幌大谷中で競技を始め、強豪の鹿児島南高を経て法大に進学。昨夏のパリ五輪は女子サーブル団体で銅メダル獲得。今年1月のW杯ブルガリア大会は女子サーブル団体で優勝。1メートル67、62キロ。

 ≪元プロ野球巨人の高橋と菊田≫

 ○…元巨人でミキハウス硬式野球部に加わった高橋優貴投手と菊田拡和内野手が決意を新たにした。ともに昨季限りで戦力外となった中、21年から4年連続で都市対抗に出場している同野球部から誘いを受け、入社を決意。巨人で通算18勝を挙げた高橋は「拾ってもらった恩を返すためには結果しかない。日本一を目指していきたい」と抱負。物流管理部門で働きながらプレーする菊田は「都市対抗、日本選手権で優勝したい」と意気込んだ。巨人の先輩でもある桜井俊貴投手らと社会人の頂点を目指す。