東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(57)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。中日・川越誠司外野手(31)の“幻のホームラン”を生んだNPBのリクエスト制度の課題を挙げた。

 5月27日のヤクルト―中日戦(神宮)。1点を追う中日は8回1死一塁で川越の打球が右翼ポール際へ。打った川越も中日ベンチも逆転を確信したが、一塁塁審はファウルの判定。リプレー検証でも覆らなかった。

 日本のリクエスト制度に課題はないのだろうか?

 小林氏は「リーグ統一の判定センターの設置。MLBのような。これはずっと言われている」と指摘した。

 NPBのリプレー検証は各球場の審判が、主催球団の用意した映像を使ってそれぞれ検証するが、MLBはニューヨークにある「チャレンジ専用スタジオ」が最大15試合分の映像を同時に検証する。現場の審判はそのスタジオの判断を待てばいいだけ。

 小林氏は「日本もホークアイを使えばできる」と指摘した。

 「ホークアイ」は、360度、打球の角度、飛距離、速度などが分かるカメラで、すでに12球団の多くの本拠地で分析、強化を目的に設置してある。

 「その映像を開放して回線につなげばいいだけ」と続けた。

 日本版の「チャレンジ専用スタジオ」は場所や人件費など問題点もあり、時間が必要になるが、ホークアイの開放は難しくない。小林氏は「各球場でチェックする分にはそんな費用もかからない」と、導入を強く提唱した。