ワールドカップもEUROもない今夏、各クラブはできる限り早く戦列を完成させ、選手間の相互理解を深めさせるために早い時期から動き始めている。

現時点での高額移籍ランキングを見ると、プレミアリーグのクラブの財力が目立つ。
その資金の大部分は昨シーズン、20クラブに総額27億5,400万ユーロ(約3,554億円)が分配された莫大なテレビ放映権料に基づく。

今夏はマンチェスター・ユナイテッドがロメル・ルカク獲得のためにエバートンに支払った8,500万ユーロ(約109億6,000万円)がランキングトップだが、昨夏に同じくユナイテッドがポール・ポグバの獲得のためにユベントスに支払った1億2,000万ユーロ(約154億8,000万円)には遠く及ばない。

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下記のデータはサッカー市場に特化したウェブサイト『transfermarkt.de』を参照している。
今夏のここまでの高額移籍トップ10を紹介。

1.ロメル・ルカク
(8,470万ユーロ:約109億3,000万円)

エバートンで4シーズン(1シーズン目はチェルシーからのローン移籍)を過ごしたベルギー人ストライカーは再びビッグクラブでプレーする。プレミアで141試合68ゴールという記録を残したルカクはユナイテッドとチェルシーからオファーを受けていたが、最終的に再びジョゼ・モウリーニョの指揮下に戻る事を選択した。
モウリーニョはチェルシー時代、ルカクを構想外としていた。

2.アレクサンドル・ラカゼット
(5,300万ユーロ:約68億3,000万円)

ゴールは常に相場を上昇させる。
リーグアンで100ゴールをマークした男はプレミアにステップアップする。
指揮官がフランス人のアーセン・ベンゲルという事もあり、常にフランスの市場を注視しているアーセナルが彼の行き先である。
ラカゼットは同胞のオリヴィエ・ジルー(残留する場合)、もしくはオーバメヤン(加入が決定した場合)と直接ポジションを争う事になるだろう。
イギリスメディアはアーセナルが移籍金7,400万ユーロ(約95億4,000万円)でドルトムントのガボン人ストライカーの獲得に近づいていると報じている。

3.カイル・ウォーカー
(5,100万ユーロ:約65億8,000万円)

彼の獲得はグアルディオラの優先事項だった。
最終的にトッテナムのサイドバックはDFとしては記録的な金額でマンチェスター・シティに加入した。
ペップはクラブ・シティズンでのプロジェクト2年目においてサイドバックの働きが鍵となると考えており、既に右サイドのサニャ、サバレタ、左サイドのクリシーを放出している。
同様にペップは今夏中に左サイドバックのメンディ(モナコ)の獲得も望んでいる。

4.ベルナルド・シルバ
(5,000万ユーロ:約64億5,000万円)

モナコで3シーズンを過ごしたベルナルド・シルバはヨーロッパサッカー界で最も将来有望な選手の1人となった。
弱冠22歳にして彼はリーグアンを離れ、プレミアへ挑戦するチャンスを掴んだ。順調に成長すれば、マンチェスター・シティで重要な役割を担う事になるだろう。

5.モハメド・サラー
(4,200万ユーロ:約54億2,000万円)

今夏、プレミアにやってくる大型契約の1人。
彼の行き先はリバプールだ。チェルシーでは存在感を残せず、モウリーニョは彼をフィオレンティーナに送った。
そこから彼は2015年にローマに移籍した。
サラーはローマで成長し、サイドアタッカーとしてだけでなく、得点能力を持つ事も示した。(最近2シーズンで65試合出場29ゴール)

6.コランタン・トリッソ
(4,150万ユーロ:約53億5,000万円)

シャビ・アロンソの引退によってバイエルンの中盤に空いた穴をアンチェロッティはオリンピック・リヨンからコランタン・トリッソを獲得する事で補う。
このフランス人MFは素晴らしいポジショニングを保ち、攻撃参加も容易にこなす事ができる。

7.エデルソン
(4,000万ユーロ:約51億6,000万円)

ペップ・グアルディオラが獲得する新たなGKである。
彼はシティの指揮官に就任した後、6シーズン前から不動の守護神としてチーム・スカイブルーのゴールを守ってきたイングランド代表正GKのジョー・ハートに構想外である事を伝えた。
その後、バルサからブラーボを獲得するも、彼のパフォーマンスにも満足する事はできなかった。
そして今夏、23歳にしてポルトガルの名門ベンフィカで正GKを務め、足元も抜群に上手いエデルソン獲得に大枚をはたく決断を下した。

8.レオナルド・ボヌッチ
(4,000万ユーロ:同上)

1週間前、彼のユベントスからの退団は誰も想像していなかった。
アレグリとの個人的な問題がティフォシ(※)を驚かせた決断に踏み切らせた。
彼は移籍先に再びエリートクラブへと返り咲くための準備を進めているミランを選択した。
※・・・イタリアの熱狂的なサッカーファン

9.アンドレ・シルバ
(3,800万ユーロ:約49億円)

昨シーズンはこの21歳の若きストライカーにとって、正式にポルトのトップチームの一員となった最初のシーズンだったにも関らず、彼はレギュラーとして活躍を見せた。
彼のポリバレント性、得点能力、その若さから彼は復権を目指すミランの今夏の補強選手の1人となった。

10.ビトロ
(3,600万ユーロ:約46億4,000万円)

ビトロはトップ10に入った唯一のスペイン人、そしてラ・リーガの選手である。
アトレティコ・マドリードはFIFAから2018年1月まで新加入選手を登録する事が許されない制裁を科されているため、ビトロは1月までUDラス・パルマスでプレーした後にアトレティコに加入する。
この契約は今夏の市場で起きた最も驚くべき事件の1つだった。