FCバルセロナとパリ・サンジェルマン(PSG)が再びフェリペ・コウチーニョを巡り争奪戦を繰り広げている。カタール・スポーツ・インベストメント(QSI)に所有されるPSGが再び今冬の移籍マーケットでリバプールに所属するコウチーニョの獲得に動き出している。

PSGの会長ナーセル・アル=ヘライフィの希望により、スポーツ・ディレクターのアンテロ・エンリケと元バルサのマクスウェルがコウチーニョの代理人に接触を図っているということである。

7月にPSGはネイマールのリクエストだったコウチーニョ獲得に失敗している。さらに、コウチーニョの代理人にリバプールを退団するように説得しており、バルサに出した固定額とボーナスで1億5,000万ユーロ(約198億円)も喜んで支払う姿勢を見せている。

『SPORT』の報道によれば、バルサのアメリカツアーに参加していたネイマールは同胞のコウチーニョにメッセージを送り、説得を試みていたということである。しかし、コウチーニョ本人はPSGには興味を示さず、バルサ一本に絞っていた。リバプールに対して移籍を申し出て、監督ユルゲン・クロップに退団の意思を伝え、チャンピオンズリーグ・プレーオフのホッフェンハイム戦を欠場している。

コウチーニョは移籍マーケットの最終日まで移籍の可能性があったが、リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)の役員達の強硬な姿勢により、移籍交渉がまとまることはなかった。
しかし、コウチーニョとバルサがお互いを忘れることはない。コウチーニョの兄弟2人と代理人はボストンまで行き、フェンウェイ・グループ本部で2人の最高責任者のジョン・W・ヘンリーとトム・ワーナーと話し合いを行っている。

その話し合いでは両者の良好な関係は保たれたが、コウチーニョの兄弟と代理人はこの機会に再びコウチーニョ本人のバルサ移籍の願望を伝えており、近い将来再びバルサと交渉することを要求している。

■バルサの立ち位置
現在、ペップ・セグラ、ロベルト・フェルナンデス、監督エルネスト・バルベルデは今冬の移籍マーケットでコウチーニョ獲得が必要かについて判断する必要がある。

この状況を察知したPSGはコウチーニョが1月にバルサに行くことを阻止しようと活発に動いている。2億2,200万ユーロ(約298億円)をネイマールに使ったあと、PSGは複数の選手を今冬の移籍マーケットで売却して収支のバランスを取る必要がある。そして、アンヘル・ディ・マリアとルーカス・モウラ売却の可能性は消えていない。

キリアン・ムバッペを獲得したPSGは2017-18シーズンに大型契約を結ぶわけにはいかないはずであり、コウチーニョを獲得することはUEFAのファイナンシャル・フェアプレーを犯すことになる。つまり、PSGの主目的は今冬の移籍マーケットでバルサがコウチーニョを獲得しないようにすることであり、来夏に自分たちが獲得に本腰を入れるためである。

バルサはこのシナリオを理解しており、この状況を有利に使って1月に移籍金を下げてオファーを出す目論見である。しかし一方でこのような状況を知るリバプールはコウチーニョ移籍を締結させてしまうのは効果的だとは考えない。そして、もしバルサが来夏の移籍マーケットまで待つことがあれば、金銭的にタフなPSGに有利な状況となってしまい、あとは選手の判断に任されることになる。また、来夏はロシア・ワールドカップも開催され、その大会でのパフォーマンス次第では金額に変動が起こるかもしれない。