晴れてカンプノウに到着したフィリペ・コウチーニョ。夏の移籍市場でリバプールからコウチーニョの放出を断固拒否された後もFCバルセロナは諦めず、またコウチーニョもバルサに移籍するためにできるだけの協力をした。

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ロマーリオやリバウド、ロナウジーニョのように、バルサで黄金時代を築くためにやってきたコウチーニョの移籍にまつわるキーポイントは次の5つだ。

■バルサ移籍への熱意
コウチーニョのバルサ移籍にかかった時間は1年半にもわたる。しかし、リバプールのような財力のあるクラブから、主要選手を引き抜くというこの移籍の複雑さを考慮すれば、比較的早く進んだと言えるだろう。
リバプール側にプレッシャーをかけたのはコウチーニョ自身であり、その家族や協力者たちも同様にリバプールのオーナー側(アメリカのフェンウェイ・スポーツ・グループ)に働きかけた。コウチーニョは8月に“トランスファーリクエスト”をリバプールに送り付け反抗を試みた。
9月にはいったん抵抗の姿勢を緩めたコウチーニョであるが、その後冬の移籍シーズンには再びリバプールに圧力をかけて、二度と“レッズ”のユニフォームを着用することはないと宣言した。

■ネイマールの離脱
昨年5月末にコウチーニョはバルサへの移籍を悩んでいた。ネイマールとイニエスタの存在により、重要な大会での活躍のチャンスが少なくなることを危惧していたのだ。この為、この時点でコウチーニョは2018年の夏までアンフィールドに留まろうと考えていたようだ。
しかしその後ネイマールがサプライズで移籍したことで様子が一変する。ネイマールは代表チームの仲間であるコウチーニョにPSGへの移籍を誘ったが、コウチーニョはバルサへの移籍の意思を固めた。
ネイマールが不在の今、コウチーニョは代表チームでそうしているように右サイドに移動すること無しに、本来のポジションでプレーすることができる。

■PSGのオイルマネーを拒絶
ファイナンシャルフェアプレー規則により今冬の移籍市場で選手の獲得ができないPSGは、コウチーニョにバルサへの移籍を思いとどまり、FIFAワールドカップ2018の終了までリバプールに留まることを要請していた。
FCバルセロナはPSGが動けないうちに急いでコウチーニョを獲得した。PSG側はネイマールに次いで高額の年俸を支払うとコウチーニョに約束していたが、コウチーニョにとってリーグアンは魅力的ではなかった。

■戦略的補強
コウチーニョはバルサで黄金時代を迎えるためにやってきた。ネイマールと同じ25歳のこの選手は、クラックのオーラを有し、現在絶好調ながらもさらに伸びしろがある。バルサが1億6,000万ユーロ(約218億円)もの大金をこの選手に費やすのは理由があってのことだ。若い選手を迎える為だけではなく、レオ・メッシの片腕となる選手を得ることで、今後の目標を達成するためだ。
バルサのスポーツディレクターはコウチーニョこそが今のバルサにとって必要とされる選手であると確信している。

■バルサの主要選手たちからの期待
ルイス・スアレスやパウリーニョの発言からも、バルサの選手らがネイマールに代わるクラックを必要としていることがわかる。メッシもコウチーニョの到着を喜んでいる。その当時ダニ・アウベスがネイマールにしたように、コウチーニョがバルサの雰囲気に溶け込むようにルイス・スアレスが助けるだろう。