レアル・マドリーは今夏の移籍マーケットで3億ユーロ(約360億円)を投じて補強を行ったが、監督ジネディーヌ・ジダンが熱望したポール・ポグバといった中盤の選手の補強は実らず、シーズン序盤において先行きが不透明だったことは否めない。

ジダンは会長フロレンティーノ・ペレスにポグバ獲得を執拗に打診したが、クラブは、エデン・アザール、ルカ・ヨヴィッチ、エデル・ミリトン、フェルランド・メンディを獲得した。

ラファエル・ベニテスはこの状況を「彼(ジダン)はソファが欲しかったのに、ランプをもらったようなものだ」と言い回ししている。
また、クラブは、ダニ・セバージョスをアーセナルへ(レンタル移籍)、マルコス・ジョレンテをアトレティコ・マドリーへ放出(完全移籍)した。

生粋のミッドフィールダーが4人(モドリッチ、クロース、カゼミロ、イスコ)しかいない状態で、チームには暗雲が立ち込めていた。モドリッチの高齢化、昨シーズンにクロースが見せた低調なプレー、カゼミロの代替選手がいない状態も考慮しなければならなかった。

そんな中、ジダンは21歳のウルグアイ人MFの台頭に歓喜した。フェデリコ・バルベルデの存在はフランス人指揮官の希望となった。

昨シーズン、サンティアゴ・ソラーリがバルベルデを見出していたのは事実だが、バルベルデにマドリーの中盤を託したのはジダンである。

自身初となった18日のクラシコでもバルベルデはジダンが採用した4-4-2のシステムで大活躍を見せ、イスコの先発起用も含めたフランス人監督の2つの判断によってバルサは苦しめられた。

ウルグアイ代表MFは中盤に活力をもたらし、マドリーで最も際立った存在だった。攻撃ではダイナミックに中盤を動き回り最前線まで飛び出す。守っても強靭な体躯を生かしてボールを刈り取る姿は間違いなくジダンのハートを掴んでいる。

今後注目すべきはエデン・アザールが復帰した時にジダンがどのような判断を下すかである。このままであれば、ガレス・ベイルが犠牲になるだろうが、唯一確かなのは、バルベルデはマドリーの軸となるポジションで確固たる地位を築いているということだ。