ラ・リーガがメッシ流出を容認するには「7億ユーロ(約878億円)の支払いが絶対である」としたことによって、メッシの国外移籍はより複雑している。スペイン国外へ移籍する場合は必ずFIFAと移籍先のフットボール連盟に知らせる必要があり、今後起こり得るシナリオは3つだ。

1つ目は、互いに合意し、メッシの移籍が認められる可能性。2つ目は、両者が決裂し、互いに合意に至らない可能性。3つ目は、移籍の要求に対して、何の反応もしないというストライキである。

現状、移籍を認めない2つ目のシナリオに直面する可能性が高くなっているが、スペインフットボール連盟(RFEF)がメッシの移籍先のフットボール連盟とクラブへの手続きを行うことになる。

その際、連盟、ラ・リーガ、バルサが公式に手続きを拒否することになれば、FIFAがこの要求を対処することになる。ここでFIFAの規則が適応されることになり、スポーツ仲裁裁判所(TAS)が介入しての判断となる。

■仮移籍
メッシには、新たなチームでプレーするための仮移籍が認められるケースもある。その場合バルサが受け取る移籍金7億ユーロ(約878億円)は一旦保留になる。

スペイン国外のクラブには、“Real Decreto 1006(プロのアスリートの特別な雇用関係を規制する条項)”が適応されず、メッシ側、つまり獲得するクラブが移籍金を支払わなければならない。その場合、メッシを獲得したいと考えるクラブは、バルサとの裁判に負けた場合、このお金が返ってこない可能性があるというリスクを負うことになる。

ラ・リーガは契約解除金の支払いが必要だと明確にしていることから、メッシを獲得するには7億ユーロを必ず支払わなければならない。

しかし、メッシが選んだチームがスペイン国内の場合のみ、ラ・リーガとREFEは保証金を支払わない仮移籍を許可することができる。なお、この件についてはスペインのルール上、FIFAも介入することができない。

スペイン国内外での違いは、スペイン国内のクラブに仮移籍が認められる一方で、ラ・リーガが選手の移籍金に関する契約条項が効力を持つという見解を示しているため、スペイン国外のチームは必ず保証金を支払わなければならない。