ラ・リーガの会長ハビエル・テバスは、ラ・リーガが位置しているフットボール界でのトップレベルの立ち位置に満足しているとともに、ポルトガル人スーパースターのクリスティアーノ・ロナウドとブラジル人スーパースターのネイマールがいなくてもリーグとしての魅力を保持するために行ったハードワークを強調している。

「レオ・メッシがFCバルセロナに残ってくれたことはとても嬉しい。なぜなら、彼の価値はとてつもなく大きい。しかし、我々はスター選手が流出しても耐えられるように準備を進めている。実際に、ネイマールは、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)に加入し、ロナウドもセリエAのユヴェントスに加入したが、両リーグとも想定していたような成長は見せられていない」とイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』が企画したイベントにゲスト出演した会長テバスは語っている。

「我々は今後4年間の放映権をすでに売却済みであり、メッシがたとえいなくなっても大差はないだろう。放映権の支払いを止めたいという連絡は来ていない。コンセプト、競争力を強固なものにすることに成功している」と会長テバスは続けている。

「ラ・リーガという列車の旅は、続く。ロナウドがいなくなっても、放映権を売り続けられた。ネイマールがいなくなった時も同じだ。ネイマールを得たリーグ・アンもロナウドを得たセリエAもプレミアリーグに追いつくことはできていない。リーグ全体に影響を及ぼすような1人のスター選手はいない。メッシとロナウドが両方同時にいなくなれば、心配するかもしれないが、選手の1人がいなくなることで我々の価値が揺らぐことはない」と締めくくっている。

会長テバスは、グリーンランドですら7万ユーロ(約900万円)を放映権に払っているというラ・リーガの存在価値を称賛するとともに、これは近年でのラ・リーガの優れた成長の証拠だと考えているようである。

「プレミアリーグに追いつくためには、あと3,000万人の人口が必要だが、これは難しい。もし、もっと多くの人口がいれば、プレミアリーグに金銭的な部分で追いつくための選択肢は多くなる。国際的な舞台において、アジアなどのさらなる高額収入が見込めるマーケットでの取り組みを強化しなければならない。しかし、プレミアリーグに追いつくためにはまだまだ多くの時間が必要だろう。今後も差を縮める努力をしていきたい」と会長テバスは、述べている。

レアル・マドリーとFCバルセロナの2強時代の限界なのではないかと聞かれた会長テバスは、最終的な勝者よりも、終盤まで競争が続くことが大切であると考えている。

「マドリーとバルサは、ラ・リーガにおいて重要な2チームである。エル・クラシコは、利益を上げるための大切な商材であり、世界中のスポンサーとのチャンスを作り出してくれる。それは、アメリカのスーパーボウルみたいなものだ。しかし、ラ・リーガにおける競争力を必要とするならば、重要なのは優勝チームが勝点90を毎回上回らないことだ」と説明している。

「勝点98、99という大幅な勝点差は避けるべきであり、勝点90を超えない場合は、新たな旋風を巻き起こしているチームがいるものだ」とも付け加えている。

カルレス・プジョルやイケル・カシージャスと共にイベントに参加したラ・リーガの会長テバスは、ヨーロッパの強豪チームだけを集めて行うという“スーパーリーグ”という考えは間違っているとも考えているようである。

「チャンピオンズリーグを再構築することは、各国の国内リーグにネガティブな影響を及ぼすだろう。マドリー対セビージャやマドリー対アトレティコ・マドリーは、スペイン国内で多くの人々に観られているが、イタリアやドイツではあまり観られていない。“スーパーチャンピオンズリーグ”というのが秘薬にはならないだろう。ラ・リーガの会長としてセリエAが成長することを願う。なぜなら、セリエAの成長は、“スーパーチャンピオンズリーグ”が構成されるというリスクの軽減につながるから」と語っている。