ジョゼ・モウリーニョは常に論争の渦中に生きている。ポルトガル人監督は何か気になる事があると悪気なく本音が出てしまう。今回、トッテナムを率いる監督を悩ませているのはガレス・ベイルのウェールズ代表への招集だ。

先日、ウェールズ代表監督のライアン・ギグスは、交際女性への暴行疑惑で逮捕された。そのため11月の代表活動は、アシスタントコーチのアルベルト・スタイフェンベルフが指揮を執ることになる。

モウリーニョの懸念は、スタイフェンベルフがトッテナムの宿敵アーセナルのアシスタントコーチでもあるということだ。怪我が癒えたばかりのベイルが、宿敵副官の下で酷使されることを心配している。

「コーチの一人がアーセナルのコーチングスタッフにいるという事実に、私は非常に不快だ。正直、全く快く選手を送り出せない。ナショナルチームには独自の排他的な方法で仕事をするコーチがいるべきであり、他のクラブで働くコーチではない」と“スペシャル・ワン”は5日に行われたルドゴレツとのヨーロッパリーグの試合後に語った。

モウはまた、トッテナムのウェールズ代表DFベン・デイビスについても同様に意見している。「このような試合の責任はギグスにあるのではない、ここ数日で彼は私に電話をかけてきて、ベン・デイビスのことを話していたし、状況についていくつか意見を交換したが、今は私たちが話したことは起こらないだろう」

ガレス・ベイルは今夏、7年ぶりにトッテナムに復帰した。31歳のウェールズ人ウインガーは怪我を抱えた状態でノースロンドンに戻ってきた。モウリーニョがベイルを起用できるようになったのは10月中旬になってからだ。

モウは、ベイルが少しずつ改善していると確信しているが、我慢しながら回復に時間を割いている。
「彼は日に日に良くなっている。力があるとかないとかではなく、過去に問題があったのであれば、状況をコントロールして、選手を最大限に守らなくてはいけない。彼は一生懸命働いているし、我々も同じように彼を慎重にコントロールしている」

「ガレスの国への献身的な姿勢は素晴らしい。だが、我々コーチングスタッフは選手を守る義務がある。ウェールズは親善試合(アメリカ戦)とネイションズリーグ2試合(アイルランド&フィンランド)があり、彼が出場することを願っているが、我々と同じように彼らが気にかけているのであれば、回復の期間を考慮しなければならない。彼は試合と試合の間に何日休んでいるのか、プレーした分だけでなく、それが筋肉疲労のレベルにまで達してはならない」とモウは結論づけ、ベイルのデリケートな体調を認識している。