ロナルド・クーマンは昨シーズン、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン・ミュンヘン戦で大敗し、瀕死の重傷を負ったチームを復活させようと決意してバルサに到着した。スタッフ、クラブの経済、仕事の習慣やルーティン、さらには戦術システムまで、オランダ人は多くのことを変えてきた。そして、システムを4-3-3から4-2-3-1に変更したことは大きな変化だ。

しかし、負傷者という形で状況が難しくなったクーマンは、CLのディナモ・キエフ戦、リーガのオサスナ戦では暫定的な4-3-3の復活、または4-4-2、3-5-2を選択する可能性がある。

その理由は、ボランチとCBに多数の欠場者がいることに他ならない。キエフ戦やオサスナ戦では、フレンキー・デ・ヨングが鍵を握っている。セルヒオ・ブスケツは10年以上前から4-3-3のフォーメーションの常連で、攻撃的MFを支えてきたが、エルネスト・バルベルデの最近のシーズンから変化は起きていた。

■ワンボランチ
ミラレム・ピャニッチをボランチに据え、フィリペ・コウチーニョとペドリのような2選手を並べるオプションがあるだろう(カルレス・アレニャとリキ・プッチの選択肢もある)。その場合、レオ・メッシ、ウスマン・デンベレ、アントワーヌ・グリーズマンの3選手を前線に置くだろう。または、前線に2枚を据えて、中盤をひし形にする可能性もある。

とはいえ、クーマンは2人のボランチが戦術的なタスクを分担してサイドも支配する戦術を好んでおり、中盤のラインの後ろでゲームメイクすることで守備の堅実性を高めようとしている。

■前監督セティエンのシステム、3-5-2
キケ・セティエン前監督は、近年、特に動きの面で戦術を最も変化させてきた監督である。バルサで指揮を執っていた時、4-3-3を主に他のシステムも試してきた。

例えば、セティエン監督時のバレンシア戦(0-2)では、ピケ、ユムティティ、セルジ・ロベルトを最終ラインで起用。アンス・ファティ、アルトゥール、デ・ヨング、ブスケツ、ジョルディ・アルバを中盤、メッシとグリーズマンを前線に並べた3-5-2でスタートしている。

また、同じくセティエン監督時のレアル・マドリーとのクラシコ(0-2)では、4-4-2を採用。ボランチにはブスケツとアルトゥール、アルトゥーロ・ビダルとデ・ヨングを両サイドで起用。2トップにメッシとグリーズマンを並べた。

あくまで前監督セティエンが採用したシステムであるが、怪我人が続出し、起用できる選手が限られているクーマンが他のシステムを採用する可能性は十分にある。