FCバルセロナは、敵地で行われたチャンピオンズリーグのディナモ・キエフ戦に勝利し、決勝トーナメント進出を早々に決めた。ただ、ディナモ・キエフも前半は監督ロナルド・クーマン率いるバルサよりもチャンスを作り出していた。

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前半の45分間、フランシスコ・トリンカオとフィリペ・コウチーニョは、ウイングとして相手の脅威となろうと試みたが、放ったシュートは全て枠を大きく外している。そして、チームとしても監督ミルチェア・ルチェスク率いるディナモ・キエフを苦しめることはあまりできておらず、バルサは難しさを抱えている。

ただ、後半に入り、マルティン・ブライトバイテから奪う形でボールを受けたセルジーニョ・デストが先制ゴールを決めている。なお、ブライトバイテもオスカル・ミンゲサが頭でそらしたコーナーキックに詰めてチームの2ゴール目を自ら決めたのに加え、PKから自身2ゴール目となるチームの3ゴール目も決めている。

また、後半アディショナルタイムにアントワーヌ・グリーズマンが左足を振り抜いてダメ押しゴールを決めてこの試合を締め括っている。

なお、以下がディナモ・キエフ戦でのFCバルセロナの選手達の採点&寸評である。

■GK:テア・シュテーゲン(6点)『堅実』
ボールを傍観している場面が多かった。ディナモ・キエフは、カウンターアタックからGKテア・シュテーゲンに襲いかかろうと試みている。しかし、トランジションの部分で難しさを抱えており、遠目からのシュートが多かったためテア・シュテーゲンは、問題なくこれらのシュートをセーブできている。落ち着いた試合だったと言える。

【DF】
■右SB:セルジーニョ・デスト(7点)『果敢』
この試合でセルジーニョ・デストが見せたのは、全てが攻撃であり、自身の存在感を示している。ただ、自身の背後をないがしろにしすぎたため、度々その代償を払うことになっている。攻撃では、フランシスコ・トリンカオとのコンビネーションを生み出そうともし、エネルギーを持って攻撃参加し、先制ゴールも決めている。

■CB:オスカル・ミンゲサ(8点)『厚顔』
トップチームでのデビュー戦にもかかわらず、100%の自信と共にプレーしている。インターセプト、ビルドアップでも適切な判断を下し、ポジショニングも常に最適だったと言える。後半は、シュートブロックで相手の攻撃を阻止し、コーナーキックを頭でそらしてマルティン・ブライトバイテのゴールをアシストしている。素晴らしいパフォーマンスだったと言える。

■CB:クレマン・ラングレ(5点)『気配り』
バルサで最も一貫性のある選手であるが、この試合ではそれがなかったと言える。もちろん、だからと言って逃げて隠れるようなパフォーマンスは見せていない。

■左SB:ジュニオル・フィルポ(5点)『物足りない』
立ち上がりから監督クーマンにアピールを試みている。果敢に攻撃参加し、守備でも懸命にプレーしている。ただ、状況判断という部分ではまだ難しさを感じているようであり、モチベーションは高かったとしてもなかなか信頼を得られるようなパフォーマンスを披露できていない。

【MF】
■ボランチ:ミラレム・ピャニッチ(6点)『厳しい』
試合に入るのが難しかったようだが、少しずつダブルボランチというシステムでその重要度が増してきている。牽引役となる選手達はもっと前線でプレーする選手達だったが、ピャニッチも求められるパフォーマンスレベルよりも低かったのは事実である。彼の役割は、ボールに絡み、ボールを動かし続けてリズムを作ることである。

■ボランチ:カルレス・アレニャ(6点)『献身的』
与えられるチャンスが希少なことを理解していたが、時間の経過とともにその存在感が薄れている。もちろん、休むことなくハードワークし続けている。

■右MF:フランシスコ・トリンカオ(7点)『プレー強度』
相手を剥がしていた数少ない選手であり、常にポジティブにチームに必要なこのプレーを試みている。前半は、成功する場面は限定的だったものの、執拗さとエネルギーを持ってこれを行い続けている。後半に入ってプレーレベルが改善され、全てのプレーにおいて精度が増している。

■左MF:フィリペ・コウチーニョ(6点)『耽美的』
美しいフットボールを見せている。100%ブラジル人的であるが、時としてもっと実用的である必要もある。相手のダメージとなるようなプレーが欠けていたが、低調だったとは言い難いパフォーマンスを披露している。ただ、もっと優れたパフォーマンスを披露できるはずである。

■OMF:ペドロ・ゴンザレス(7点)『シンプル』
“Less is more(少ない方が豊かである)”がまさに当てはまる選手である。ボールを持ちすぎることも、持たなすぎることもなく、常に適正で実用的なフットボールを披露している。簡単なようで非常に難しいことである。ピッチ中央でプレーしており、監督クーマンが強い信頼を寄せている1人である。

【FW】
■CF:マルティン・ブライトバイテ(8点)『安心』
前半は、低調だったが、後半は2ゴールを決める活躍を見せている。1ゴール目は、ミンゲサが頭でそらしたコーナーキックに詰めて決め、2ゴールは、自身で獲得したPKを自ら決めている。

【途中出場】
リキ・プッチ(7点)『必要』
出場時間に関係なく、ボールを受けた時に何をするべきか把握している。常に意図のあるプレーをし、縦方向へのプレーで相手にダメージを与えている。監督クーマンは、リキ・プッチの才能を無駄にすることはできない。なお、決定機を掴むも、シュートは枠を外れている。

アントワーヌ・グリーズマン(7点)『寛容』
ブライトバイテが獲得したPKを蹴ることもできたが、状況を理解してキッカーを譲っている。エリア内でのチャンスを逃したが、次のチャンスをものにしてチームの4ゴール目を決めている。

ジョルディ・アルバ(6点)『タイミング』
もはや最初のタッチでブライトバイテのゴールをアシストしたと言える。そのプレーでブライトバイテが倒されてPKを獲得している。運動量はとてつもなく、左サイドで彼の代役は未だにいない。

マテウス・フェルナンデス(6点)『予期せぬデビュー』
キエフの地でのサプライズとなっている。出場したこともなく、誰も知らないようなブラジル人がチャンピオンズリーグにおいてバルサデビューを飾っている。

コンラッド・デ・ラ・フエンテ(6点)『褒美』
監督クーマンは、残り10分でチャンピオンズリーグにおけるバルサデビューのチャンスを与えている。