FCバルセロナのロナルド・クーマン監督は、「夢」と話すカンプノウのベンチでの最初の数ヶ月間を『Revista Barca』のインタビューで振り返った。オランダ人は、バルセロナから監督への就任オファーを受けた時は迷いもしなかったと明かした。

まず、クーマンはパンデミックが選手に影響を与えていることを認めている。
「影響が現れている。特にホームゲームでは、これだけ大きなピッチで、観客がいないと選手にとってより難しくなる。時間が経てば観客のいないところでプレーすることに慣れてきているかもしれないが、何もかもが聞こえる全く雰囲気のないピッチに毎回立つたびに選手たちは何かおかしな感じをしていると思う。雰囲気がだいぶ欠けている」

昨年5月に起こった心臓の問題が、自身の価値観を変えたとクーマンは言う。
「自分の身にこんなことが起こったり、隣に病気になった人がいたりすると、人生が少しずつ変わっていくのは事実だ。私の場合は、ちょっとした心臓発作だったが、ものの考え方、価値観が変わってきた。おそらくバルサの監督になれるチャンスは今か、もしくは一生やって来ないかだった。私はもう57歳で、もう何年も監督をしていて、今がその時だったのだ」

■大きな夢
彼の妻と子供たちは、バルサの監督になることに「私が魅了されていることを知っていた。それに彼らもオランダよりもバルセロナに住む事をより好んでいた。しかし、彼らはそれが私にとって大きな夢を叶えることであるという事を知っていたんだ」

クーマンはバルサの監督のオファーを受けた時に悩むことはなかった。
「バルセロナの監督になる夢があったからね。全てがうまくいっている時を待つことはできない。もしチームがうまくいっていたらそのチームは監督を変えないだろう。監督を交代するときはいつも人々が納得していなかったり、勝てていなかったりするからだ。勇気があったかどうかはわからないが、チャンスをもらったら誰でも“行きます!”と言うと思う。私はクラブのことをよく知っているし、人々のこともよく知っている。私は選手として6年間、ファン・ハールのアシスタントとして1年半を過ごした。クラブの重要な変化を伴う複雑な時期であることは知っていたが、私は監督で、我々はいいプレーをしなければならないし、試合に勝たなければならない。後のことはコントロールすることはできない」

選手として歴史を作ってきたこのオランダ人は「物事に勝つこと」を優先すると明言している。
「最終的には試合に勝つため、タイトルを取るためにプレーしていると思う。4位ではなく、1位になったらボーナスがもらえる。それがここに存在するべきメンタリティであり、それ以下のものに落ち着くことはできない。我々はいつもとは違うシーズンであることは理解している。クラブの経済的状況、選手との給与の問題、コロナのパンデミックによって全てのクラブにとって非常に複雑な状況だ。しかし、バルサは今も勝つべきクラブであり続けなければならない。最大の志を持ち、最大の要求をしなければならない、それがメンタリティであり、これからもこのメンタリティを続けていかなければならない」

クーマンは、自分がクラブのレジェンドであることは目標を変えるものではないと考えている。
「バルサのようなクラブに来る監督は誰でも、人々を幸せにするために勝たなければならない。最終的に何が重要なのかは、ゲームやタイトル、得るものだ」

「オランダではそうだけど、ベンフィカやバレンシア、エヴァートンやサウサンプトンのようにイングランドでは全てを狙う大きなチームではないクラブにいた。今も勝たなければならないし、物事は簡単に進まないことを実感している。決断しなければならないし、変化しなければならないし、自信をつけなければならない、そして若い人にチャンスを与えなければならない。ゆっくりと評価しなければならないと思うから大切にしなければならない。働いて、監督としてこのクラブにとって必要だと示さなければならない」

「自分に忠実であることは非常に重要だ。なぜなら自分に自信を持ち、物事をどのように管理したいかを考えれば、自分に忠実であることはいい事だ。大事なのは道筋を探す事。人は決断するべきものに対して議論できる人を隣に持つ事。でも、もしそれが道なら、その道を進まなければならない。それはまた選手たちへの明確なメッセージでもある。もし毎日言っていることが違う監督とプレーしていては、どこにも到達できない。もし負けたらそれは私の責任だし、それは私の哲学が原因だ」