レアル・マドリーは近年の若手育成に苦労しており、それは今シーズンにも言えることだ。マルティン・ウーデゴールは期待されて復帰したものの、活躍できず、マドリーの我慢は限界を超えた。

ジダン・マドリーで苦しんだ実力者達...多くの選手が戦いの場を移す

ノルウェー人MFはレアル・ソシエダとのレンタル期間を短縮し、2020/21シーズン前にマドリードに復帰。これは、ジネディーヌ・ジダン監督の具体的な要望だった。

ウーデゴールは2020/21シーズンの最初の2試合に先発したが、それだけだった。その後、負傷やコロナウイルスが同選手に影響を与えたことで、マドリーが1月2日にセルタとホームで対戦するまでは、出場はなく、この試合でも6分間しかプレーしていない。

シーズンを通して、ウーデゴールはリーグ戦とチャンピオンズリーグの9試合に367分出場に留まったため、今冬にアーセナルへのシーズン終了までのレンタル移籍を決断した。そのため、アーセナルではダニ・セバージョスとチームメイトになる。

2017年夏にレアル・ベティスから加入したセバージョスは、ジダン監督の下で1,000分強の出場機会を得た。2019年にフランス人監督が復帰すると、同選手はガナーズに貸し出された。

ルカ・ヨヴィッチは、レアル・マドリーで失敗した若い才能の典型的な例であり、白いユニフォームを着ていた18ヶ月間で2ゴールに留まった。アイントラハト・フランクフルトに復帰してからは、途中からの出場で3ゴールを記録している。

この3選手は、チームでチャンスが得られず、成長を止めないためにも、ファーストチームでのプレーを確保するために、レンタル移籍を余儀なくされた。だが、これは初めてのケースではない。

■近年で放出した若手選手たち
・マルコス・ジョレンテ
レアル・マドリーでの堅実なシーズン(2008〜2016)の後、アラベスにレンタル移籍。バスクで活躍した後、マドリーに戻ってからは、20試合に出場。フレン・ロペテギとサンティアゴ・ソラーリがベンチ入りしている間は、控えで起用されていた。

そこから出場時間を増やしていくように思えたが、ジダンの復帰時には出場試合はわずか3試合。監督から「彼は計画の一部ではない」と言われた後、アトレティコ・マドリーへ4,000万ユーロ(約51億円)で移籍。現在、ディエゴ・シメオネ監督のもとで重要な選手としての地位を確立している。

・アクラフ・ハキミ
ボルシア・ドルトムントでのレンタル移籍で輝いたモロッコ人DFは、昨夏、セリエAのインテルに完全移籍した。アクラフには、スペインのクラブから2020/2021シーズンを控えたチームで“重要な役割”を果たすと同選手に伝えていた。それにも関わらず、ダニ・カルバハルの後継者として検討される準備ができていなかったという。同選手の主張を受けて、レアル・マドリーは彼へオファーを受けることを決定した。 

・テオ・エルナンデス
テオは、アラベスで素晴らしい活躍を披露。所属元のアトレティコ・マドリーからマドリーに加入したが、ジダンから求められていたものに適応することはできなかった。レアル・ソシエダでの1シーズンをローンで過ごした後、2019年に2,000万ユーロ(約25億4,000万円)の移籍金でACミランに移籍。今では、最高のプレーを披露している。

・セルヒオ・レギロン
彼の状況はアクラフの状況に似ていた。マドリーにいた時にフランス人監督との関係が良くなかったレギロン。2019年にセビージャにレンタル移籍し、1シーズンを過ごした後にモウリーニョ監督率いるトッテナムに移籍した。

・ヘスス・バジェホ
サラゴサ生まれのCBは、セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァラン、ナチョ・フェルナンデス、そしてエデル・ミリトンのような選手より序列が低かった。そのため、レアル・マドリーのトップチームに入るためには、常に厳しい競争に直面していた。ジダンの下では、わずか16試合に出場しただけで、ウルブズやグラナダなど複数のクラブへのレンタル移籍を繰り返しているにも関わらず、まだレアル・マドリーの選手であることに変わりはない。

・アルバロ・オドリオソラ
バイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍していたDFは、レアル・マドリーでは右サイドバックの第3候補だったが、今季はアクラフが退団したため、ダニ・カルバハルの控えとして自然に選ばれるようになった。

・久保建英とブラヒム・ディアス
久保とブラヒムは、レギュラーとしてのプレー時間を確保し、成長するためにもマドリーから離れなければならなかった有望な選手だ。久保はマジョルカで活躍した後、ビジャレアルでは苦戦を強いられ、現在はヘタフェに所属している。

ブラヒムはセリエAの首位であるACミランでレギュラーとしてプレーしており、今季は25試合に出場し、4ゴールと3アシストを記録している。