グラナダ戦を戦ったFCバルセロナは、立ち上がり30分間プレッシャーをかけ続けて相手を圧倒し、優位に試合を進めると思われたが、ゴールを奪い切る力が足りていなかったと言える。1番の決定的チャンスは、ペナルティエリア手前からのフリーキックだったが、これもゴールネットを揺らすには至っていない。すると、サミュエル・ユムティティの1度のミスをグラナダに突かれて、先制ゴールを相手に許してしまっている。

バルサ グラナダに辛勝、グリーズマンの2G2Aでコパ・デル・レイ準決勝進出

後半、試合の流れは同じだったが、バルサは、カウンターアタックから痛い追加点をグラナダに許してしまっている。アントワーヌ・グリーズマンがボールを奪われると、バルサのディフェンスラインの背後に出されたアンヘル・モントロからのロングボールにロベルト・ソルダードが抜け出し、バルサGKテア・シュテーゲンの牙城を再び崩している。

しかし、監督ロナルド・クーマン率いるバルサは、諦めることなく、果敢にゴールを狙い続け、グリーズマンとジョルディ・アルバのゴールで試合終盤にグラナダに追いつき、試合は延長戦に突入している。

延長前半、アルバのゴールの場面とは逆に、アルバがグリーズマンにアシストとなるクロスを供給して、逆転ゴールが生まれている。ただ、セルジーニョ・デストが与えてしまったPKにより、スコアが再び同点になった。それでも、粘り強さを見せるバルサが、フレンキー・デ・ヨングとアルバのゴールで2点差とし、グラナダを振り切ってコパ・デル・レイ準々決勝に勝利している。

グラナダ戦でのバルサの選手達の採点&寸評は以下の通り

■GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(5点)
『無念』
バルサがグラナダを圧倒し、相手のハーフで試合がほぼ展開される中、自分のゴールを脅かされる場面はほとんどなかったと言える。しかし、サミュエル・ユムティティのミスからゴールを許してしまっている。また、ソルダードとの1対1とPKの場面でも、なす術はなかったのは事実である。

■DF
セルジ・ロベルト(7点)
『堅実』
スターティングメンバーに戻ってきて、右サイドでチームに貢献している。攻撃参加するタイミングと守備に徹するタイミングを心得ている。また、チームメイトとの意思疎通もできている。しかし後半、負傷により交代を要求しており、チームにとって悪いニュースとなっている。

ロナルド・アラウホ(7点)
『強健』
ボール奪取での強健さ、1対1での力強さ、セットプレーでの攻撃参加でチームに貢献している。まるで30歳のセンターバックのような経験豊富さがパフォーマンスに出ているが、実際はまだまだ非常に若い選手である。

サミュエル・ユムティティ(4点)
『致命的ミス』
監督クーマンは、低調なクレマン・ラングレの代わりにユムティティにチャンスを与えている。普通であれば、その能力からしてスターティングメンバーであるべき選手だが、現状は普通ではない。ビルドアップでの致命的なミスからグラナダの先制ゴールを許してしまっている。また、ソルダードにも背後を突かれて、追加点を許してしまっている。

ジョルディ・アルバ(9点)
『救世主』
相手のタッチラインまで再三にわたって上がっていたものの、ゴール前を固めるグラナダ守備陣の穴を見つけることができていない。グラナダは、アルバの脅威を警戒し、スペースを埋めていたが、アルバは諦めることなくプレーし続けている。ロスタイムに同点ゴールを決め、その後はグリーズマンのゴールをアシストし、ダメ押しの追加点も決めている。チームにとって非常に大きな存在である。

■MF
セルヒオ・ブスケツ(7点)
『若返り』
より経験を積んだ25歳の時のようなパフォーマンスレベルを見せている。4−3−3のシステムにフィットしており、再びトップレベルのパフォーマンスでチームに貢献している。ボール奪取でもビルドアップでも効果的にプレーしている。もちろん体力的な問題もあり、時間の経過とともに疲れも見せており、交代している。

フレンキー・デ・ヨング(8点)
『活発』
インテリオールのポジションに戻っている。そのため、チームは再び高い位置からのプレスができるようになっている。デ・ヨングのディフェンシブレベルにおいての貢献により、多くの時間を相手ハーフでプレーすることができている。相手と衝突するのにうんざりしており、弱音を吐くことなく王者のごとくプレーし続け、最終的にチームの4ゴール目を決めている。

ペドリ(8点)
『悩みの種』
ライン間で動き続け、グラナダのディフェンスをショートパスで苦しめている。再びバルサにおいてインテリオールがどのようにプレーすべきかという模範を示している。

■FW
フランシスコ・トリンコン(7点)
『ハードワーク』
ゴールに値する全てを行い、セルジ・ロベルトと連携してサイドと中央で相手の脅威となっている。後半は、クロスバーに直撃するシュートを放ったものの、今シーズンいまだにゴールを決められていない。

アントワーヌ・グリーズマン(9点)
『不可欠』
90分間存在感を見せられていなかったが、必要な時に十分すぎる貢献をしている。相手GKアーロン・エスカンデルにオーバヘッドでのシュートを止められたが、試合終了3分前にゴールネットを揺らし、その直後にアルバの同点ゴールをヘディングの折り返しでお膳立てしている。延長前半に3ゴール目を決めている。素晴らしい貢献をしている。

レオ・メッシ(9点)
『崇高』
ベストの中のベストであるため、厳しいマークがなくなることはないが、フットボールを観る人々とチームメイトに寛容なまでに喜びを与えてくれている。90分にポストに直撃するシュートを放ち、同点ゴールの起点となっている。メッシは、バルサにとって鬼に金棒である。

■途中出場
セルジーニョ・デスト(7点)
『執拗』
負傷したセルジ・ロベルトに代わって出場し、チームの攻撃に深さをもたらそうとしている。難しさを感じる時間帯もあったが、常に相手陣地の深い位置に侵入している。

ウスマン・デンベレ(7点)
『旗振り役』
スコアをひっくり返すために投入され、実際にデンベレが投入されてからバルサが逆転している。チームメイトを牽引し、相手ゴールに襲いかかっている。

マルティン・ブライトバイテ(6点)
『適切』
相手のセンターバックと戦い、メッシ、ペドリ、デ・ヨングのためのスペースを作り出すために投入されている。実際にその役割を果たしている。

リキ・プッチ(7点)
『ソリューション』
試合の流れが芳しくなく、チームが思ったように相手ディフェンスを打開できない時、監督クーマンは、リキ・プッチを起用する。問題は、いつも限られた残り時間で投入されるということである。ただ、この試合は、十分だったと言える。