昨年11月8日に左膝内側の半月板の手術を受けたアンス・ファティだが、予想されていたよりも回復に時間がかかりそうだ。数週間前は今週中にもピッチ上でのリハビリが開始されると予想されていたが、現実は大きく異なっている。

17歳アンス・ファティ“21世紀クラシコ”でも新記録を樹立

2021年当初には欧州チャンピオンズリーグのPSG戦2ndレグまでには復帰の可能性があると言われていたが、今のところアンスの具体的な復帰がいつになるのかはわからない。最も回復が順調にいった場合は、3月末にも復帰できるかもしれないと医療チームや強化部門は予想している。しかし、現実には4月中旬にまで先延ばしになる可能性が高い。

ちょうど1週間前、アンス・ファティが左膝の違和感を告白したことが最初の悪い兆候だった。この時アンスは手術を受けた部分のトレーニングを重点的に行っていたが、違和感は激しい痛みへと進行し、膝の状態を検査した結果、即座のトレーニング中止が言い渡された。アンスは練習場でのリハビリをストップし、プールでのセッションに切り替えざるを得なくなった。

ここ数日、様々なメディアが報じているように、バルサの医療部門は絶え間なく協議を続けているが、このような有望な若手選手にリスクを負わせることは避けなければならないという点では、両者の意見は一致している。

手術の縫合が十分に癒合しているかはまだ不明であり、今は膝にできるだけ負荷をかけないようにしないといけない。クラブと医師ラモン・クガット博士を中心とする医療チームは、アンスの回復状況を懸念しているが、回復プロセスにおけるこのようなアクシデントは通常のことであると表明している。

■回復へのスケジュール
アンス・ファティは改めて回復に向けてスケジュールをこなしていくことになり、PSG戦での復帰は見送られ、当分の間試合への出場のプレッシャーはなくなる。

当面は、膝に溜まった体液を取り除いて安静にし、違和感のある部分を治療することになる。その後は中断されたリハビリを再開し、縫合の定着状態をみながら徐々に負荷を増やしていく。

また、同じようなリハビリの一時中断とやり直しが今後もまた起きる可能性がある為、試合復帰の時期は予想できない。今のところ、クガット博士は試合復帰よりも完全な回復を優先して、急がずゆっくりと治療を行うことを推奨している。今後1ヶ月間はフィールドでのリハビリは行われず、アンスが試合に復帰できるのは早くても3月末か4月初旬になるだろう。

■UEFA欧州選手権かプレシーズン
実のところ医療関係者は、プレシーズンまでアンス・ファティを起用しないという選択肢も検討している。半年をかけてゆっくりと回復することが選手にとって最適であり、この種の怪我に伴うリスクのほとんどを回避できるためだ。

夏には欧州選手権も開催されるが、スペイン代表の監督ルイス・エンリケは既にアンス・ファティの起用を希望している。
回復が順調に進みアンスが試合に起用されたとしても、何らかの違和感を感じた場合にはすぐさまストップしなくてはならないと医療チームは主張している。