スーペルコパとコパ・デル・レイでの敗退、敵地エル・サダールでのオサスナとの引き分け、リーガのレバンテ戦でのホームでの敗北という悲惨な1月を経て、ジネディーヌ・ジダン監督率いるレアル・マドリーはピンチに追い込まれていた。

岡崎先制アシストもヴァランの2ゴールでマドリーがウエスカを下す

マドリーは欠場者だらけのチームで敵地エル・アルコラスに到着したものの、リーガの底辺にいるウエスカを下すのに十分な数のスター選手たちを抱えていた。しかし、実際にはマドリーにとってウエスカ戦は決してたやすいものではなく、勝利を手にするには逆境を乗り超えなければならなかった。

前半は互角の戦いぶりで、ウエスカの方が先制点を決めた。その後ゴールチャンスや反撃もあったが、20分後にはマドリーが主導権を握り始めチャンスを作った。ウエスカの鋭いカウンターに苦戦を強いられたものの、後半なかばからギアを上げたマドリーがセットプレーを機にヴァランの2ゴールで逆転勝利を手にした。

■GK
ティボー・クルトワ(6点)
『好守』
ベルギー代表GKにとってこの試合はほぼ出番が無かったものの、数少ない介入の場面では優れたプレーをしていた。特にFWラファ・ミルのハードなヘディングシュートを力強くセーブした。

■DF
アルバロ・オドリオソラ(5点)
『さびつき』
ジダンによって戦力外視されたことで、今シーズンはほとんどプレーしていなかったが、怪我人が続出した今、急に起用しても以前の輝きは期待できないというのが実情だ。後方において危険なミスもあり、攻撃的なポジションの方が向いている印象だ。

ラファエル・ヴァラン(7点)
『スナイパー』
ラモスが不在の試合でも良いパフォーマンスを見せ始めている。今後ラモスが長期離脱しても問題ないように慣れる必要があるだろう。ヴァランが決めた2ゴールがマドリーの勝利を決定的な物にした。1つ目はクロスバーに弾かれたベンゼマのフリーキックを的確に捉え、2ゴール目はストライカー級の得点感覚で集中力を発揮した。

ナチョ(6点)
『復帰』
COVID-19を克服して試合に復帰したナチョは許容範囲のレベルの試合をした。カンテラ出身のこの選手は守備の軸として頼りになる存在であることを証明し、ラモスの不在時には確実に代役になれることを示した。

フェルランド・メンディ(6点)
『適切』
起用されれば必ずと言っていいほど良いパフォーマンスを出すのがメンディだ。それでもまだ決定的に優れたプレーは見られない。上がるタイミングをうまく選んでいるものの、決め手や決断力に欠ける。ディフェンスにおいては最初の失点を除き、適切なプレーをしていた。

■DF
カゼミロ(6点)
『ストッパー』
時折優れたプレーを見せたが単発だった。カゼミロが守備的にも攻撃的にも絶好調では無いことは確かだ。彼が以前1シーズンに数ゴールを決めていたこと、そして近距離でも短距離でも普段から得点を決めていたことを忘れてはならない。いずれにせよカゼミロは今でもジダンの絶大な信頼を得ている。

ルカ・モドリッチ(7点)
『触媒』
前半のマドリーで最も優れた選手だった。ベテラン選手ではあるが衰えを感じさせない。ベンゼマにバックヒールで送ったパスは惜しくも先制点にならなかった。レアル・マドリーのアタッカーたちの中でも一番明確なビジョンを持っていたが、ゴールに結びつかなかった。後半はリズムが落ちた。

トニ・クロース(6点)
『必要不可欠』
彼にとっては最も輝かしい試合ではなく、他の試合で見せたようなロングシュートなど決定的な活躍はできなかったが、モドリッチと共にマドリーを牽引したトリデンテにボールを送ろうとした。

■FW
マルコ・アセンシオ(6点)
『爆発的』
彼は非常に不安定で不規則だが、時折爆発的なプレーを見せるものの、主役のポジションでコンスタントにプレーすることには慣れていない。ウエスカ戦では試合後半に右サイドから斜めに仕掛けて4、5人を手玉にとったドリブルシュートがあった。決まっていればゴラッソだった。

カリム・ベンゼマ(7点)
『期待に応える』
ゴール前での決定打に欠けるマドリーにとってベンゼマは頼りになる存在だ。敵地エル・アルコラスでは得点には至らなかったが、クロスバーに直撃したフリーキックで1-1のプレーを生み出した。彼はいつも知性と危険性を合わせ持つプレーをする。1-2となるはずだった至近距離でのシュートをGKに止められてしまったのは痛恨の失敗だった。

ヴィニシウス・ジュニオール(4点)
『スタンプされた』
彼の能力と1対1での仕掛けの部分をマドリーは信じているが、チームにとってプラスになっていないような印象だ。この試合でも特に優れたプレーは見られなかった。ジダンが彼を起用し続けるのは他に選手がいないからだろうか。

■途中出場
マルセロ(5点)
『アタッカー』
投入されるや否やすぐにゴールのチャンスを得たが、ボールを得意でないほうの右足で捉えてしまい外してしまった。マルセロの起用の頻度は少なくなってきている。守備面では引き続き改善が必要だ。

マルビン・パク(6点)
『勇敢』
カンテラ出身のウイングは、オドリオソラの負傷により守備に就かなければならなかったが、合格点のプレーをした。

マリアーノ・ディアス(5点)
『存在感無し』
ボールに触れる機会はほとんどなく、貢献できなかった。