ヨーロッパはラ・リーガではない。欧州チャンピオンズリーグ(CL)は別物だ。FCバルセロナにとってラウンド16以降の戦いで、遠くない過去の失態を埋めるためにも、そして失われた威信を取り戻すためにも、勝利が必要だった。ASローマ戦(3-0)、リヴァプール戦(4-0)、バイエルン・ミュンヘン(8-2)、最近のカンプ・ノウでのユヴェントス戦(0-3)と失敗続きだ。

4失点でベスト8進出が遠のいたバルサ、唯一の収穫となったピケに最高評価「6」

■再び悪夢を見る
このパリ・サンジェルマン(PSG)戦はそれを覆す必要がある試合だった。 だが、キリアン・エムバペがバルサの前に立ちはだかった。ネイマールもアンヘル・ディ・マリアもいないPSGは、歯車が狂ったバルサを終始圧倒した。クオリティの面で、バルサが相手よりもはるかに劣っており、違いを作れるレオ・メッシが輝くことはなかった。

4失点だったが、もっと奪われてもおかしくなかった。マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンはまたしてもブラウグラナのチームにとって最高の選手だった。この試合はひどく攻撃に移行した際、ディフェンスが遅れる場面が多かった。ロナルド・クーマン監督は確かにセルジーニョ・デストに大きな問題を抱えている。彼はこの試合何度もエムバペに負けていた。

■解決策がない
PSG戦での敗戦で深刻なのは、どこにも解決策が見当たらないことだ。コパ・デル・レイ(バルサが苦しむもう一つの大会)でのグラナダ戦での大逆転劇、そしてアラベス戦での勝利は、幻だったのかと思うくらいの現実をこの試合では突きつけられた。

つまり、バルサはスペインで2位になることができても、欧州の大会で結果を出すことに十分ではないということだ。そして、その真実は、たとえ傷ついたとしても、受け入れ始めなければならない。この試合で、オランダ人監督は可能な限り最高のイレブンをフィールドに置いたことは間違いない。

ウスマン・デンベレ、アントワーヌ・グリーズマン、ペドリ、フレンキー・デ・ヨング、そしてもちろんメッシも高いレベルでプレーしていた。しかし、個の力を持ち、強力で運動量があり、勇気をもって試合に臨む相手に対して、そのレベルでは物足りない。バルサが威厳を失ったのは、誰も怖がらなくなったからだ。ブルドッグが子羊になってしまったのだ。そして、その弱さを対戦相手たちは嗅ぎつけている。

2007年以来、14年ぶりとなるCLラウンド16での敗退は現実味は帯びている。2018年にローマに大逆転を許して以降、リヴァプール、バイエルンと屈辱的な敗戦を繰り返してきたが、再び同じ過ちを繰り返してしまった。しかし、今回の敗戦はカンプ・ノウであり、今までの大逆転は敵地であったことから、より悪化していることが伺える。

移行の次期になると言っていた人、本当の試練が訪れると言っていた人、砂漠を歩く長い旅になると言っていた人、今バルサはそのようになっている。少なくとも、レオ・メッシがこのオーケストラのリーダーとして、指揮を執る時間は終焉を迎えているのかもしれない。