ロナルド・クーマン監督は、3バックのシステムを採用してジェラール・ピケをスターティングメンバーに連ねて、フレンキー・デ・ヨングをミッドフィールダー起用した。また、この采配によりアントワーヌ・グリーズマンは先発出場した一方で、ウスマン・デンベレが犠牲になっている。

前半、非常に守備的な戦い方を見せるアスレティック・ビルバオをFCバルセロナが立ち上がりから終始押し込んだが、デ・ヨングのシュートがポストを叩くシーンはあったものの、ゴールが奪えずにハーフタイムを迎えた。しかし、後半はバルサのゴールラッシュとなった。グリーズマンの先制ゴールで口火を切ると、3分後にはデ・ヨング、そしてメッシが2点を奪い、3季ぶり31回目のカップタイトルを獲得した。

バルサが3年ぶり31度目の国王杯制覇 ビルバオに4ゴール完勝

■GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(8点)
『集中』
最初に手を使わないといけない場面は、40分のイニャキ・ウィリアムズのシュートに対してだった。ビルドアップではビルバオのプレス強度も低かったことから的確な対応をしている。いつもながらチームにとって安心感をもたらしてくれる存在だった。

■DF
オスカル・ミンゲサ(8点)
『オフロード車』
ディフェンスでの役割を十分に果たし、右サイドで優位性を生み出すために重要な役割を果たした。ボールポゼッションにも関与し、セルジーニョ・デストにボールを供給した。急成長を見せている。

ジェラール・ピケ(9点)
『アメイジング』
ディフェンスリーダーが戻って来た。フィジカル面での問題を感じさせないプレーだった。予測能力は傑出しており、非常に優れたパフォーマンスを披露しバルサに貢献した。

クレマン・ラングレ(8点)
『成長』
ピケと3バックをプレーし、自信を取り戻している。インターセプトも的確で、予測してからの対応も素晴らしかった。バルサ1年目のような高いパフォーマンスレベルを取り戻すためのきっかけの試合となった。

■MF
セルジーニョ・デスト(7点)
『執拗』
ほとんどの時間を相手サイドでプレーして右サイドで存在感を見せた。ミンゲサとの関係性もよかったが、時間の経過とともに疲れが見えたことで最初に交代した。交代の前にはグリーズマンに絶好のパスを出したが、このチャンスをグリーズマンが活かせなかった。

フレンキー・デ・ヨング(10点)
『プライスレス』
センターバックとして起用された際ももちろん優れたプレーを披露しているが、ミッドフィールダーがフレンキーの本来のポジションである。前半早々にポストを叩くシュートを放った。後半は相手の脅威となる攻撃参加を見せ、1ゴール2アシストを記録。ピッチの至る所に顔を出し、全てを的確にプレーした。プライスレスな存在。

セルヒオ・ブスケツ(8点)
『躍動』
狭いエリアでも的確なボール配給を行なった。デ・ヨングに素晴らしいパスを出すなど、強い自信を持ちながらプレーできている。ものにはできなかったものの、決定的なチャンスも掴んだ。ピッチで躍動し、まだまだ活躍できることを証明した。

ペドリ(8点)
『連携』
ボールを受けた際には、何かが起きる期待をさせてくれている。ただ、インサイドハーフの位置で優れた才能の輝きを放ち続けたとは言えない。後半、相手のエリアでスペースを見つけ出し、決定的なチャンスを作り出した。

ジョルディ・アルバ(9点)
『鋭い』
前半は様子をみながらプレーしていたが、後半は誰もアルバを止められなかった。左サイド深い位置まで侵入し、デ・ヨングのゴールと、レオ・メッシのゴールをお膳立てし、2アシストを記録。

■FW
レオ・メッシ(10点)
『荘厳』
ダニ・ガルシアとイゴール・マルティネスに前半は終始マークされていたが、ハーフタイムに調整し、後半は荘厳なプレーを幾度となく披露した。チームを完璧なまでに牽引し、GKウナイ・シモンが見送るしかないシュートでチーム3点目を自ら決めている。また、ジョルディ・アルバからのアシストで4ゴール目もマークした。セビージャの地で今もなお世界一の選手だと明確に示している。

アントワーヌ・グリーズマン(8点)
『補償』
アタッキングサードを動き回り、味方とコンビネーションが組めるようなポジションを常に探していた。思ったようにいかない場面もあったり、後半早々の決定機を決められなかったりしたが、最終的に先制ゴールを決めた。どんな試合でも先制点は重要であり、クーマンの信頼に応えている。チーム5ゴール目となるゴールを決めたが、オフサイドの判定で取り消された。

■途中出場
セルジ・ロベルト(7点)
『戦術的』
オフェンスがうまく機能している時間帯に投入され、いつものようにチームに貢献している。

ロナルド・アラウホ(7点)
『堅実』
徐々に出場時間を増やし、コンディションを取り戻している。

イライシュ・モリバ(7点)
『コンパクト』
すでに試合の行方が決まってから出場。若手選手でありイライシュにとってはご褒美と言える出場だろう。

マルティン・ブライトバイテ(6点)
『出場』
限定的な時間だったがピッチに立った。バルサは後方からの飛び出しも多かったため、純粋なストライカーを必要とはしていなかった。

ウスマン・デンベレ(6点)
『犠牲』
クーマンの采配によって犠牲となった選手の1人であり、スペイン国王杯という重要な試合にほとんど出場できていない。