試合開始早々からレオ・メッシが存在感を見せた。実際に2ゴールを決めて、前半を3−1で終えた。メッシ以外のゴールは、クレマン・ラングレとソフィアン・チャクラのオウンゴールだった。

ロナルド・クーマン監督は、国王杯を制覇したスターティングメンバーに、セルジ・ロベルトをセルジーニョ・デストの代わりに組み込んでヘタフェとのこの試合に臨んだ。後半、ロナルド・アラウホのミスでヘタフェに追加点を決められて点差を詰められるも、終盤に2ゴールを奪って5-2で勝利した。

■GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(5点)
『なす術なし』
ラングレのオウンゴールは予期できず、なす術なかったと言える。また、エネス・ウナルにもPKを決められた。テア・シュテーゲンにとって非常にフラストレーションの溜まる試合展開だった。

■DF
オスカル・ミンゲサ(6点)
『疲れ知らず』
久保建英の決定機を阻止した際に膝を痛めるも戦い続けた。しかし、2点リードした時点での不要な攻め上がりと緩慢な守備対応はクーマンの怒りを買って、75分にサミュエル・ユムティティと交代した。

ジェラール・ピケ(7点)
『統率』
ディフェンスリーダーとして守備を統率。ボール奪取やビルドアップの部分でのミスはなく、的確なプレーをしている。45分間優れたパフォーマンスを披露したが、再発のリスクを避けた監督はハーフタイムで交代させた。

クレマン・ラングレ(4点)
『不運』
不運にも早々にイエローカードを受けてしまった。また、相手のシュートが自分の体に当たり、同点ゴールを献上した。これらは本当に不運なプレーだったと言え、批判には値しない。ただ、これまでのことを考慮してハーフタイムで交代させたクーマンの采配は的確だった。

■MF
セルジ・ロベルト(6点)
『リカバー』
2ヶ月ぶりにスターティングメンバーに復帰。時間の経過とともに存在感を示しているが、左サイドのアルバほどではなかった。いつものように安定したパフォーマンスを披露。

フレンキー・デ・ヨング(6点)
『ポリバレント』
国王杯決勝のようなインパクトは残せていないが、セルジ・ロベルトとのプレーでデストの時よりも戦術的なアドバンテージを享受している。また、ピッチの至る所に顔を出して、豊富な運動量でチームに貢献した。後半、初めは左のセンターバックを務め、その後右のセンターバックにシフトしている。非常にポリバレントな才能を持っている。

セルヒオ・ブスケツ(8点)
『ビジョン』
メッシの先制ゴールの場面では絶妙なパスを提供している。日に日にシステムに慣れてきて、試合の中でもビジョンを取り戻してきているように感じられる。また、セルジ・ロベルトとフランシスコ・トリンカオへのロングボールも注目に値するが、受け手側がそのパスのアドバンテージを活かせなかった。

ペドリ(5点)
『不正確』
いつもであればチームにとって保険のような存在だが、この試合ではボールロストが複数回あったのが現実である。ヘタフェのプレスに加え、ディフェンスのタスクも担っていたため、どこか疲れが感じられた。ただ、ライン間では本来のパフォーマンスを披露できている。

ジョルディ・アルバ(7点)
『打開』
ヘタフェはジョルディ・アルバ対策を講じ、フアン・イグレシアスで封じ込めようとしたが、それを攻略する術をアルバは心得ていた。メッシとグリーズマンへの新たなアシストがつくかと思われが、残念ながら思い通りにはならなかった。

■FW
レオ・メッシ(9点)
『爆発』
試合開始3分でクロスバー直撃のシュートを放つと、その4分後にセルヒオ・ブスケツからのロングパスを受けて先制ゴールを決めた。また、右足でのボレーシュートがポストに当たったこぼれ球を角度のないところから左足で自ら押し込んで2ゴール目も決めている。チーム4ゴール目となるアラウホのゴールをコーナーキックからアシスト。終盤のPKは、キッカーをグリーズマンに譲った。

アントワーヌ・グリーズマン(5点)
『低調』
メッシの優れたプレーからのお膳立ても、ボールをコントロールできず決定的なチャンスを不意にするなど、満足のいくプレーができていない。簡単なパスミスも多かったが、PKを自ら獲得すると、メッシから譲り受けてゴールをマーク。

■途中出場
ロナルド・アラウホ(6点)
『汚名返上』
不必要なファウルを犯してPKを献上。しかし、汚名返上とばかりにコーナーキックからヘディングでゴールを決め、チームに試合終盤の落ち着きをもたらした。

イライシュ・モリバ(7点)
『急成長』
出場時間を増やしている。ヒールパスでのメッシとのコンビネーションは完結できなかった。果敢にプレーし続け、とてつもないスピードで成長を続けている。

フランシスコ・トリンカオ(5点)
『ディフェンシブ』
ピッチに送り出されると、早々にブスケツから華麗なパスを受けたが、コントロールできず。その後はディフェンシブなプレーが多く、サイドでプレーする時間が長かった。

サミュエル・ユムティティ(5点)
『不安定』
ディフェンスを安定させるために投入されたが、狙いとは程遠い結果に。むしろチームは不安定になったと言える。