FCバルセロナのロナルド・クーマン監督は、チーム作りの鍵を握っている。3CBに2人のウイングバックというシステムは、今シーズン残りの期間に向けて素晴らしい効果を発揮している。DFラインや攻撃陣ではローテーションが多いが、中盤ではセルヒオ・ブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリの3人をオランダ人監督は固定している。そしてその控えには、イライシュ・モリバがいる。

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バルサのメンバーの中で最も多くの試合に出場しているのはペドリ(47試合)で、次いでフレンキー・デ・ヨング(46試合)となっている。今季44試合に出場しているブスケツは、クレマン・ラングレと並び、オランダ人監督が4番目に多く起用している選手だ。これは、クーマンが誰がチームを率いるべきかについて迷いがないことを示す明確な証拠である。

彼らの出場時間の多さは明らかで、シーズンの今の段階で、中盤の3選手が毎試合90分間出場することは不可能に思える。そこで登場するのが、イライシュだ。この若いカンテラーノは、トップチームに残るようになり、クーマンのお気に入りのジョーカーとして、中盤でローテーションを組むようになった。

■リキ・プッチやミラレム・ピャニッチを抑える
18歳になったばかりのイライシュは、ミラレム・ピャニッチ(31歳)というベテランと、リキ・プッチ(21歳)という若手を追い抜いた。フィリペ・コウチーニョが負傷し、カルレス・アレニャがレンタル移籍し、マテウス・フェルナンデスが戦線離脱している今、彼には競争相手がいない。

ギニア共和国の首都コナクリで生まれたこの選手は、ここまでリーグ戦8試合連続で出場。トップチームでは386分間ピッチに立ち、1ゴール3アシストを記録している。

リーグ戦の直近8試合を見ると、ピャニッチはピッチに1分も立っていない。6試合はベンチに座り、2試合は負傷で招集外となっている。リキ・プッチは、そのうち4試合は交代で出場し、残りの1試合は16分しか出場していない。

■カップファイナルの真の姿
カップ戦決勝のアスレティック・ビルバオ戦での招集は、この3人の今後を最もよく表していた。ピャニッチとプッチが招集外となり、クーマンは3人のGK(マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとイニャキ・ペーニャ、アルナウ・テナス)を選択。一方で招集されたイライシュは、決勝戦の最後の10分間をプレーした。

「例えば、テア・シュテーゲンがウォームアップで負傷した場合、私は第2GKを投入しなければならない。そして、もしその選手がレッドカードをもらった場合、2人しかいないと他のGKを投入することはできない。非常に高いリスクを抱えることになる。2人のGKに加えて7人のフィールドプレイヤーがいるが、これで十分だと思う。フィールドプレイヤーをGK起用するリスクを取りたくなかった」とオランダ人監督は記者会見でこのメンバー選考を説明した。

■来季のファーストチーム
イライシュの姿勢と好成績は素晴らしく、クラブとしては来シーズン、彼をトップチームの選手として起用したいと考えている。現在、18歳の同選手はまだバルサBで2年目の選手なので、実績はあまりない。アンス・ファティと似たようなケースであり、若きストライカーはバルサBでプレーしなかった。

16歳になったとき、マンチェスター・シティ、ユヴェントス、チェルシーなどから100万ユーロ(約1億3,000万円)のオファーを受けたにもかかわらず、バルサは彼を3シーズンにわたって残留させた。彼の契約は2022年に満了を迎えるので、今後数ヶ月のうちに更新することは不可欠だ。イライシュは宿題をこなしており、次はクラブの番だ。