バルサ、アトレティコ、ゼニトといったチームから興味を持たれていたステファン・デ・フライは、2018年7月にフリーエージェントとしてラツィオからインテルに移籍した。

しかし、SPORTが得た『Follow The Money(FTM)』の調査では、インテルは750万ユーロを支払ってオランダ人DFを獲得したが、選手はそのお金を一切受け取っていないと主張、ラツィオは彼をフリーで退団させたと意見が交錯していた。

その視線の先にあるのは、当時、彼の契約を交渉していた代理店『Sport Entretainment Gruop(SEG)』である。このエピソードの後、オランダ人はすぐに同会社と決別し、ミノ・ライオラと契約した。

FIFAによると、このようなことが繰り返されているという。また、調査中の別のケースとして、トーマス・フェルメーレンがいる。SEGが代理人を務めていたこのベルギー人DFは、2019年にバルサを退団してヴィッセル神戸にフリーで移籍し、2年半の契約を結んだ。調査資料によると、ヴィッセル神戸は結局、SEGに95万ユーロの移籍金を支払い、契約終了時に30万ユーロの追加分で支払うが、選手には何も知らされていなかったようだ。

その理由としては、選手に隠れて交渉していることや、選手に内容を明かさずに取引をしていることなどが挙げられる。公聴会で検察側の弁護士は、「代理店がプレーヤーから75万ユーロを詐取した」と主張しているが、SEGはこれを否定している。 

この問題が発覚した後、フェルメーレンは2018年以降に合計223人の選手が行ったのと同様にSEGとの関係を断ち切った。フェルメーレンに近い関係者は、FTMの調査に対して「トーマスはこのことを話したがらない。彼はとても影響を受けていて、とても辛い思いをした」と話した。

スペインの会社を担当していたのはシモーネ・ロンダニーニという代理人だったが、彼もまた関係を絶ったことで、現在はエージェント活動から身を引いており、SEGとの仕事の対価を請求する訴訟を起こしている。ロンダニーニは、2019年にFCバルセロナとバレンシアを結ぶヤスパー・シレッセンの契約も成立させた。

SEGは、世界で最も影響力のある代理店20社のうちの1社で、デイリー・ブリント(アヤックス)、マルテン・デ・ローン(アタランタ)、メンフィス・デパイ(リヨン)などの選手を顧客に持つ。リヨンにストライカーは今シーズンで契約が切れるため、前出の2つのケースと同様に、フリーエージェントとして新しいクラブと契約することが可能となる。

バルサはロナルド・クーマン監督の要請によりデパイの獲得に最も関心を持っているチームであるが、アスルグラナのシャツを着せるためには、SEGとの交渉が必要となる。

デ・ブライの調査では、代理人がイタリアのクラブと交渉する際に、契約期間6ヶ月ごとに代理人に20万ユーロ、さらに将来の売却額の7.5%、選手のサラリーキャップなどの条項が含まれていたことが明らかになった。すべては、選手が知らないところで、まったく別の動きがあったのである。

SEGはすべての申し立てを否定している。次の大きな交渉は、FCバルセロナとのメンフィス・デパイの獲得になるかもしれない。バルサも足元を見られないようにしなければならない。