俳優ジスが学生時代の“いじめ問題”で途中降板し、俳優ナ・インウが投入されたドラマ『月が浮かぶ川』(原題)は放映終了するが、ドラマ制作会社とジスの所属事務所の葛藤は相変わらずだ。

30億ウォン(約3億円)の損害賠償訴訟から調停へと進み、損害額に対する合意を待っている。
本日4月20日、韓国KBS2のドラマ『月が浮かぶ川』が最終回を迎える。放映序盤、ピョンヤン公主を演じたキム・ソヒョンと、オンダルを演じたジスの時代劇ロマンスとして話題を集めた『月が浮かぶ川』は、ジスの学校暴力疑惑であらゆるノイズに包まれた。
第6話まではジスが出演した映像が放送されたが、疑惑によってジスが降板し、ナ・インウが投入された。その後、全面的な再撮影に入った『月が浮かぶ川』は、ジスの痕跡を消し去り、キム・ソヒョンとナ・インウによる『月が浮かぶ川』として生まれ変わった。

ドラマは最終回を迎えるが…葛藤は残る

『月が浮かぶ川』は、学校暴力問題で揺れたわりには比較的、成功した。ジスが疑惑を認めて謝罪し、ナ・インウが急遽投入されたものの、中断されることなく放送が続き、いち早くジスの痕跡を消去してナ・インウのポテンシャルを引き出したおかげだった。
今、残された問題は、ドラマ制作会社と所属事務所間の葛藤だけだ。
『月が浮かぶ川』の制作会社であるビクトリーコンテンツは去る4月1日、ジスの所属事務所キーイーストに30億ウォンの損害賠償訴訟を請求した。制作費が多く投入された大作であるうえに、再撮影まで進行され、様々なスタッフのコスト、場所や機器の使用料、出演料、美術費などの直接的な損害が大きいという理由だ。
それについてジスの所属事務所キーイーストも、損害額を支払わないという立場ではないが、ビクトリーコンテンツ側の最小30億ウォンという要求に、実際の清算内訳を要請した。
最終的に損害額について合意を持たなければならない状況となっており、双方の争いが不可避なように見える。
それについてビクトリーコンテンツ側は、4月12日に裁判所に期日指定申請書を提出しており、スタッフ約100人は裁判を早く行ってほしいという趣旨の嘆願書を提出。制作会社と所属事務所の葛藤は現在、裁判で調停が進められており、一日も早い調停のために制作会社側がスタッフの嘆願書を提出しながらキーイースト側にプレッシャーをかけている状態だ。
とある関係者は「ドラマが終わってしまえば、世間からすぐに忘れられてしまうので、スタッフも調停が早く進行されることを望んでいる」と述べた。
また関係者によると、ジスの『月が浮かぶ川』の出演契約書には、現時点における俳優の社会的物議に関する規定はあっても、学校暴力のような過去の出来事が注目された場合の明示はないため、合意が困難になる可能性があるという。
それでもドラマ関係者は、「(ジスが)社会的物議を認めて謝罪し、降板したので和解金を支払わないわけにはいかない立場」と述べた。
なお最近、韓国芸能界で続出している学生時代の“いじめ疑惑”について関係者たちは、「今は契約書に学校暴力関連の事案が新たに追加された」と口をそろえた。