ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は9日(日本時間10日)、本拠地でのボストン・レッドソックス戦に「2番DH・先発」のリアル二刀流で出場。第3打席で10試合45打席ぶりの12号2ランを放つなど4打数2安打2打点、投手としても7回4安打1失点の好投で今季4勝目を挙げた。エンゼルスは5−2で勝利し、ついに連敗を「14」で止めた。

投打にわたる活躍で連敗ストップに大きく貢献した大谷に対して、現地メディアも「ワンマンSHOだ!」と興奮気味に伝えている。

■エンゼルス連敗阻止の立役者に

球団ワーストとなる大型連敗を止めるべく、大谷は今季10度目のリアル二刀流でレッドソックスに対峙。この日もマイク・トラウトなど中心選手を欠くエンゼルス打線について、米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス担当であるブレント・マグワイア記者が「9月末ぐらいでしか見れないクソみたいなラインナップ。そして、今はまだ6月である」とTwitterに投稿するなど、厳しい戦いが予想されたが見事に流れを引き寄せた。

大谷は今季最速の101マイル(約163キロ)を2回も計測するなど、気迫のこもったピッチングでレッドソックス打線を4回まで零封。5回に犠飛で先制点を許すが、その裏の攻撃で相手右腕ニック・ピベッタの3球目92マイル(約148キロ)のフォーシームを捉え、左中間への12号2ランで逆転に成功。エンゼルスの18イニング連続無得点の記録も打ち破った。

大谷の活躍にエンゼルス打線も奮起。6回裏2死一、二塁の場面では、9番アンドリュー・ベラスケスが相手2番手の澤村拓一から今季3号3ランを放ち、リードをさらに広げた。大谷は4点リードで迎えた7回も続投し、2奪三振と左飛で三者凡退に抑えると、その裏の第4打席では右前打で10試合ぶりのマルチ安打もマーク。エンゼルス勝利の立役者となった。

■二刀流の真価発揮で「ワンマンSHOだ!」

地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は、大谷の第3打席の前に「オオタニは自分で援護できるとわかっているおり、マウンドでもそれほどプレッシャーを感じないことから、登板時は打つことを好んでいる、と話していた」とTwitterで紹介。すると、その後大谷は自らのバットで逆転2ランを放つなど、フレッチャー記者の読み通りの展開となった。また、エンゼルスのラジオ実況者トレント・ラッシュ氏は、「ワンマンSHOだ!」と興奮気味に試合模様を伝えた。

試合前にはエンゼルス専門メディア「ヘイロー・ハングアウト」が、「連敗を止められるのはショウヘイ・オオタニだけ」という記事を配信。「今まで以上にオオタニが必要となる」と訴え、大谷が今季3勝目を挙げたレッドソックスを相手に再び同じような活躍してくれることを願っていたが、その期待は現実のものとなった。

ついに連敗を止めたエンゼルスだが、依然として主軸のトラウトらを欠いた状況は変わらない。値千金の働きをみせた大谷には、これまで以上に活躍が求められることになりそうだ。

文・澤 良憲(Yoshi Sawa)