2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリ・ラリー・ケニアは29日、ケニアのナイジャバを中心にデイ4が行われ、トヨタ勢が1-2-3-4フィニッシュを飾り、上位を独占した。トヨタが同カテゴリーで4位まで占めるのは29年ぶり。

優勝はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamカッレ・ロバンペラヨンネ・ハルットゥネン組、2位にセバスチャン・オジエベンジャミン・ヴェイラス組、3位にTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元アーロン・ジョンストン組、4位はエルフィン・エバンススコット・マーティン組だった。ロバンペラ組は今季4勝目。

■1993年のサファリ・ラリー以来の完全制覇

サファリ・ラリー・ケニア最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル・ステージを各2回走行。天気は全体的に曇りで、一時的に小雨ながら、路面はおおむねドライコンディションだった。

デイ2でトップに立ったロバンペラは、デイ3終了時点で総合2位のエバンスに40.3秒差、さらにデイ4のSS15でベストタイムを記録。その後タイム差をさらに広げ、最終的には52.8秒差をつけて優勝。今シーズン、6戦中4勝を記録するなど圧倒的な強さで、ドライバー選手権におけるリードを65ポイントに拡げトップを堅守している。

ケニアのサファリを疾走する首位ロバンペラ(C)TOYOTA Gazoo Racing

ロバンペラは昨年、同ラリーで軟らかい砂地に刻まれた深い轍でスタック、リタイアを喫したが、今年はオープニングのスーパーSSでマシンにダメージを負った以外は、安定した速いタイムを刻み続け、冷静沈着なラリー運びでこの伝統のラリーを制した。

ロバンペラは「今回の結果は、ラリー前は想像もできなかったものです。トップ4がすべてトヨタ車というのは驚くべきことですし、チームにとっても素晴らしい結果です。自分にとっては今まででもっともハードなラリーでしたが、4台とも特に大きな問題なくフィニッシュできたことからも、GR YARIS Rally1は間違いなく最強かつ最速のクルマだと思います。このような特別なラリーで優勝することができて本当に嬉しいですし、素晴らしい仕事をしたチームのみんなに感謝します。彼らはクルマを良くしようと常に開発を続けてきましたが、その努力が実を結びました。このリザルトは、チームと一緒になって獲得したものなのです」とコメントを寄せた。

エバンスは、デイ3でロバンぺラと首位争いを展開。総合2位につけ20秒以内の差をキープしていたものの、デイ終盤の突然の降雨で路面が泥状となり、フロントウインドウに泥が付着。視界不良により大きくタイムを失った。最終日のデイ4は、堅実な走りを続け総合2位を獲得。今シーズン2回目となるポディウム・フィニッシュを果たした。

昨年、このラリーで優勝争いを展開した勝田とオジエは、それぞれ総合3位、総合4位でフィニッシュ。勝田は昨年大会以上に困難なコンディションとなった今年のラリーをクレバーに戦い、小さなトラブルを乗り越え総合3位を獲得。コ・ドライバーのジョンストンにとっては、記念すべきWRC初ポディウム獲得となった。

一方、オジエはデイ2で首位に立ちながらもタイヤのダメージで約2分を失い、総合6位に後退。そこから挽回し、最終日はGR YARIS Rally1の1-2-3-4フィニッシュを最優先する走りに徹した。最終のパワーステージでは3番手タイムを記録。自身とチームにボーナスポイントをもたらし、総合4位でラリーを終えた。

なお、チームは上位2台が獲得したポイントとオジエのボーナスポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードも62ポイント差に広げている。トヨタがサファリ・ラリーを制したのは10回目。表彰台独占は2019年のラリー・ドイチェランド以来、さらに1-2-3-4フィニッシュは1993年のサファリ・ラリー以来となる。

サファリ・ラリー・ケニアの結果

1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1) 3h40m24.9s 2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +52.8s 3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m42.7s 4 セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m10.3s 5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +10m40.9s

文・SPREAD編集部