ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が敵地でのオークランド・アスレチックス戦に「2番DH・投手」で先発出場。投手としては6回を4安打無失点で切り抜け、今季10勝目をマーク。打者としては日本人メジャー通算700号となる25号アーチを放ち、自らを援護した。試合はエンゼルスが5ー1で勝利。

大谷は、1918年にベーブ・ルース(当時、ボストン・レッドソックス)が記録した「2桁勝利2桁本塁打」を104年ぶりに達成した。日米メディアが大きく報道している。

■キャリアハイの157奪三振

記録ずくめの一日となった。

先発のマウンドに上がった大谷はまず、3回に先頭のジョナー・ブライドをスプリットで空振り三振に仕留め、日米通算1000奪三振に到達。さらに、5回1死からニック・アレンを空振り三振に切って取り、キャリアハイとなるシーズン157奪三振をマークした。

4ー0で迎えた7回、今度は打者として魅せた。先頭で打席に立つと、5試合ぶりの25号ソロを右翼席へ運んだ。打球速度108.4マイル(約175キロ)、飛距離378フィート(約115メートル)を記録した一撃は、メジャー通算118本塁打となり、イチローを抜いて日本人歴代単独2位に浮上した。

大谷はこの日、6回を4安打無失点5奪三振、3四球の力投で10勝目を挙げ、打者としても3打数2安打1本塁打、1四球と躍動。ついに104年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。この歴史的偉業を米メディアも速報。米地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」はエンゼルスの勝利が決まった瞬間、「オオタニが歴史を刻む」とツイート。MLB公式Twitterも「ショウヘイは今夜、すべてをやり遂げた」と記し、ベーブ・ルース以来となる快挙を祝福した。

■イチロー超えに「光栄」

大谷は試合後、ルース以来の偉業について「光栄なことだと思いますが、シーズン中は今の自分の数字がどういうものなのか、よく分からない。終わった後に、どんなシーズンだったか振り返ることができればと思います」とし、淡々と感想を口にした。また、自身が尊敬するイチローの本塁打数を超えたことには「私とはタイプの違う打者ですが、そういう選手の一部の記録を超えることができてすごく光栄。もっともっと打ちたいと思います」と話し、さらなる量産に意欲を見せた。

フィル・ネビン監督代行は「私たちが毎日見ているオオタニのプレーを当たり前のことと思ってはいけない。彼に関わることができてすごくうれしい」と目を細めた。対戦相手のア軍マーク・コッツェイ監督は「オオタニが投打で成功を収めていることに脱帽する。運動能力の高さや才能を表している。現時点で二刀流に成功している唯一無二の選手」とたたえた。

文●SPREAD編集部