ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は17日(日本時間18日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「3番DH・投手」の“リアル二刀流”でスタメン出場。立ち上がりから101.1マイル(約163キロ)を記録した大谷は、2三振を含む三者凡退で初回を無失点に抑えると、その裏に迎えた第1打席では、あわやホームランというタイムリー二塁打を放った。

その後も「投手・大谷」はマリナーズ打線を完全にシャットアウト。7回107球を投げ、3安打無失点と快投した。大谷の投打にわたる活躍で、エンゼルスはマリナーズに2−1で勝利し、大谷は今季13勝目を挙げた。

■「他球場でなら本塁打」

大谷は第1打席に超特大の二塁打で先制点を挙げた。初球からフルスイングした大谷の打球はレフトフェンスを直撃。初回を三者凡退に抑えた直後の特大二塁打に現地メディアも驚愕した。試合を中継する『バリー・スポーツ・ウェスト』の名物実況、マーク・グビザ氏は「オオタニさんは、101マイル(約163キロ)のシンカーを投げたその裏に、今度は打球速度107マイル(約172キロ)のタイムリーツーベースヒットを打った! SUGOI」と大興奮した。

また、その飛距離も注目に集まった。スタットキャストによれば、打球飛距離は372フィート(約113メートル)だった。エンゼルスタジアムの左中間フェンスはおよそ387〜390フィート(約118〜119メートル)。

わずか数メートルでフェンス入りしなかったこの打球に、元『ジ・アスレチック』のブレント・マグワイア記者は「オオタニの第1打席はあわや本塁打というものだった。しかし、この二塁打でマイク・トラウトが生還し先制点を挙げた。スタットキャストによれば、この打球は(メジャーの)ほかの26球場ならば本塁打だった」と悔しささえあらわにした。

■「MVPを争うパフォーマンス」と絶賛

さらに4回表に大谷は、相手先頭打者のカルロス・サンタナが打ったセンター前へ抜けるかという強烈な打球を見事にキャッチ、ピッチャーライナーとした守備でも現地メディアを魅了した。

「MLB」の公式アカウントは「オオタニは何でもできる!」と映像とともに紹介すると、『オレンジカウンティ・レジスター』のJ.P.ホーンストラ記者も「サンタナはオオタニのスムーズなキャッチに倒れた」と実況。

前出のマグワイア記者は「オオタニは投手部門のゴールドグラブ賞ではないか?」と称え、エンゼルス公式ラジオ局のトレント・ラッシュ記者は、「ゴールドグラブ賞をオオタニに」というハッシュタグを作りその守備を大絶賛。

大谷はその後もマリナーズに得点を許さず、7回まで投げきった。圧倒的なパフォーマンスを見せた大谷について、『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者は「オオタニは7回をシャットアウトしている。MVPを狙えるパフォーマンスだ」とツイート。投球・打撃・守備で大車輪の活躍を見せた大谷は、アーロン・ジャッジと争うMVPレースにおいて大きなインパクトを与えた。

文●澤 良憲(Yoshi Sawa)