現地時間14日(日本時間15日)に両リーグの新人王が発表されたのを皮切りに、MLB主要各賞が今週相次いで決まる。15日(同16日)には最優秀監督、16日(同17日)にはサイ・ヤング賞、そして17日(同18日)にはMVPが決定する。大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)による一騎打ちが予想される中、どのような結末を迎えるのか。米メディアはジャッジ優勢の姿勢を崩していないが、果たして――。

■新人王はイチローの愛弟子

発表ウイークの先陣を切ったのは、新人王。『MLBネットワーク』で現地時間14日(同15日)に発表され、ア・リーグはシアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲス、ナ・リーグはアトランタ・ブレーブスのマイケル・ハリスが選出された。

ロドリゲスは、マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏の愛弟子としても知られ、今季は打率.284、28本塁打、75打点、25盗塁という好成績を叩き出し、一気に飛躍。チームのポストシーズン進出にも貢献した。

ナ・リーグ新人王のハリスは、今季114試合に出場して打率.297、19本塁打、64打点、20盗塁をマーク。チームを地区優勝に導く原動力となった。

今後は最優秀監督、サイ・ヤング賞と続き、現地17日にはMVPが決まる。発表が目前に迫る中、米地元紙『CHICAGO SUN TIMES』は「アーロン・ジャッジとポール・ゴールドシュミットがMVPの本命」との見出しを打ち、記事を掲載。改めてジャッジ優勢を打ち出した。

■重要指標WARで圧巻の数字

同記事は冒頭、「ジャッジは62本塁打とWRC+(リーグ平均を100とした場合にどれだけ得点創出能力が傑出していたかを示す指標)は207を記録し、バリー・ボンズがメジャーの名だたる投手たちを圧倒して以来、最高の攻撃的なシーズンを送った」と評価した上で、「この数字を見ても、ジャッジはエンゼルスのショウヘイ・オオタニとヒューストン・アストロズのヨルダン・アルバレスの最終候補者を抑え、ア・リーグMVPを受賞するのにふさわしい」と指摘した。

記事によると、ジャッジの今季WAR(Fangraphs版)は11.4で、これは2004年にボンズがマークした11.9に次ぐ高い数字となった。ちなみに、2010年以降で2人に続くのはムーキー・ベッツの10.5(2018年)で、他に10を超えたのはマイク・トラウトの10.2(2013年)と10.1(2012年)、バスター・ポージーの10.1(2012年)だけだという。

大谷のWAR(Fangraphs版)は投打合わせて9.5。MVP選出の際、重要指標の一つとされるWARでジャッジの後塵を拝しており、記事も「オオタニは投手とDHという二刀流で貢献したことが支持されるだろう。WAR9.5も例年であればMVPだ。しかし、今季に関してはジャッジの年だ」と断言した。

ナ・リーグMVPはセントルイス・カージナルスのゴールドシュミットが有力視されている。9、10月に調子を落としたものの、記事は「最高の攻撃型選手。人気は高い」とし、本命に推した。ただ、「誰が選ばれてもMVPにふさわしい」とも記しており、最終候補に残ったマニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)、ノーラン・アレナド(カージナルス)にもチャンスはありそうだ。

文●SPREAD編集部