野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシックWBC)は15日(日本時間16日)、プールDのドミニカ共和国プエルトリコ戦が行われ、プエルトリコが5−2で勝利し、準々決勝進出を果たした。大会前から優勝候補筆頭に挙げられていたドミニカ共和国は、まさかのプール敗退となった。

■無死満塁も1点止まり

プールDではベネズエラが4戦全勝しすでに1位通過を決めており残り1枠をかけ、2勝1敗同士のドミニカ共和国とプエルトリコが最終戦で激突。2013年に全勝で優勝を果たしたドミニカと2大会連続準優勝のプエルトリコの対戦は熾烈を極めた。

3回、プエルトリコのクリスチャン・バスケス(ミネソタ・ツインズ)がレフトへ先制弾を放つと、さらに無死一、二塁で 1番フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)がセンター前へタイムリー。2番のエンリケ・ヘルナンデス(ボストン・レッドソックス)もセンター前へのタイムリーと連打でリードを広げ、4−0とした。

その裏、ドミニカ共和国は先頭打者、ファン・ソト(サンディエゴ・パドレス)がホームランを放ち、1点を加えたものの、プエルトリコは5回、リンドーアがセンター前ヒットを放つと、フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)が後逸。リンドーアは一気にホームに生還して5−1とした。

ドミニカはその裏に無死満塁のチャンスを作ったものの、マニー・マチャド(パドレス)の併殺もあり1点止まり。プエルトリコは8人の投手を注ぎ込み、そのまま逃げ切った。

最後に見逃し三振で締めたニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアスが歓喜の中で負傷、車いすで退場するハプニングもあり、今後の行方が気になるところだ。

果たして優勝候補筆頭のプール敗退は侍ジャパン、世界一奪還の追い風となるのか、今日16日の準々決勝以降にさらなる期待が膨らむ。

文●SPREAD編集部

■歓喜するプエルトリコ代表

■車いすで退場するエドウィン・ディアス